再生医療:細胞再生による視力回復
2016年3月17日 natureasia
詳細は、リンクを参照して下さい。
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世界でも最も多い失明原因である
白内障に対し、現在行われている
唯一の治療法は、濁った水晶体を
外科的に除去し、人工眼内レンズを
移植することである。
この技術にはいくつかの制限が
あるため、再生医学的手法の可能性に
大きな関心が寄せられている。
今回、2編の論文が、角膜を含めた
眼科治療の新たな可能性を示唆する成果を
報告している。
K Zhangたちは、哺乳類の水晶体の
上皮幹/前駆細胞を単離し、その再生には
Pax6とBmi1が必要であることを
示している。
Zhangたちはまた、これらの細胞を
維持した状態で白内障に罹患した組織を
除去する手法を開発し、
白内障のウサギ、マカク属サル、
およびヒト幼児で水晶体を再生させた。
一方、西田幸二(大阪大学)たちは、
ヒト誘導多能性幹(iPS)細胞から
in vitroで
SEAM(self-formed ectodermal
autonomous multi-zone)を形成させる
プロトコルを報告している。
従来の実験では、主に1つの細胞タイプ
を得ることに焦点を合わせていたが、
SEAMは、眼表面外胚葉、水晶体、
神経-網膜、網膜色素上皮に相当する
異なる細胞系譜を含んでいる。
西田たちは、SEAM由来の細胞を
増殖させて角膜上皮を形成し、
それを動物の失明モデルに移植すると、
視覚機能が回復することを示した。
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進歩してきました。
この投稿ですね。
2016年3月12日
今後の発展に大いに期待したい。
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