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2016年4月10日 (日)

新規の作用機序による悪性リンパ腫治療抗体の樹立~がん細胞に大きな穴をあけて破壊する~

2016年4月6日 順天堂大学
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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本研究成果のポイント
 
・免疫細胞や補体を必要とせず
 直接がん細胞を破壊する抗体を樹立
 
・本抗体は耐性株が出現し治療抵抗性を
 得た再発がんにも高い効果
 
・再発悪性リンパ腫や成人T細胞白血病の
 患者さんに対する新規治療薬開発の
 可能性
 
 
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概要
 
 順天堂大学医学部病理・腫瘍学講座の
松岡周二助教と理化学研究所統合生命
医科学研究センターの石井保之
(ワクチンデザイン研究チームリーダー)
らの研究グループは、悪性リンパ腫細胞や
成人T細胞白血病(ATL)*1細胞を
今まで知られている仕組みとは異なった
機序で死滅させる抗体
(4713モノクローナル抗体:mAb4713)を
樹立しました。
 
 これにより、今までの抗がん剤や
分子標的薬で治療できなかった患者さんや
再発した患者さんに対し、
効果的な治療薬の開発が見込まれます。
 
 本研究成果は米科学雑誌プロスワン
「PLOS ONE」に
(日本時間:2016年3月31日)
公開されました。
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 良さそうです。
 
>本抗体はHLAクラスII分子群のDP、DQ、DR
>のいずれにも反応することから、
>がん細胞に生じた一つの遺伝子変異
>では、がん細胞はこの抗体の攻撃から
>回避することが出来ません。
 
>したがって本抗体存在下では、
>従来の分子標的薬に比べ、
>耐性がん細胞の出現を抑えることが
>できます。
 
>また、この抗体は補体やADCC
>(抗体依存性細胞傷害)活性*4に頼らず、
>腫瘍細胞に直接巨大な穴を開けて
>破壊する(アナポコーシス)
>新たな作用機序をもつため(図2)、
>再発例も含めた悪性リンパ腫や
>白血病の患者さんに対して
>効果的な治療効果を発揮できると
>考えられます。
 
>したがって大変有望な抗体医薬候補
>となります。
 
 大いに期待したい。
 製薬会社が興味を持ってくれると
良いのですが、

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