緑内障抑える化合物発見 マウスで効果 京大
2016年4月20日 朝日新聞デジタル
詳細は、リンクを参照して下さい。
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失明につながる緑内障の進行を抑える
化合物を、京都大のグループが見つけた。
緑内障のマウスで試して効果を確かめた。
グループは年内にも、短時間で失明する
目の病気の患者を対象に安全性や効果を
確かめる試験を始める予定。
英科学誌ヘリヨンに19日発表した。
緑内障は日本人の失明原因で最も多い。
目の中の水分の圧力(眼圧)など
によって、網膜の神経が傷ついて起きる。
眼圧を下げる薬や手術はあるが、
進行を止めづらい。
傷ついた神経細胞では、細胞に不可欠な
ATPという分子が少なくなっている。
グループは細胞内のATPの量を高める
化合物を開発。
遺伝的に眼圧が高く、緑内障になる
マウスに生後2カ月から毎日飲ませると、
神経の減少は、生後10カ月の時点で
2割減にとどまった。
化合物を与えないマウスは6割以上
減っていた。
薬剤で目の神経を傷つけたマウスでも、
神経細胞の減り方を抑えられた。
この化合物は人に使われたことがなく、
安全性や効果は今後調べる。
グループの池田華子准教授は
「試験がうまく進めば、5年後ぐらいには
緑内障で試験を始めたい」と話している。
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やっと緑内障にも、ちょっと光が
見えて来たかな? という感じです。
有効な治療法がありません。
特に正常眼圧緑内障は眼圧コントロール
だけでは進行を十分に抑えることが
出来ません。
この進捗では、
>「試験がうまく進めば、5年後ぐらい
>には緑内障で試験を始めたい」
とのことで、
その結果待ちですから、私には多分、
間に合わない。残念です。
患者の立場から見ると、医学の進歩は
本当に遅い。
せっかく新薬候補が見つかっても、
死の谷の問題、製薬会社の対応、
ドラッグラグの問題等、いろいろあって
なかなか進まないのが現状。
研究者は、一生懸命頑張って
いるのだと信じていますが、
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