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2016年4月11日 (月)

反強磁性の影響がない高温超伝導状態を観測

2016/02/04 東京大学
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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発表のポイント
 
・反強磁性(注1)の影響が強く残ること
 で知られる電子ドープ型銅酸化物高温
 超伝導体(注2)で、反強磁性の影響が
 排除された超伝導状態を初めて観測。
 
・反強磁性秩序を排除することにより、
 超伝導臨界温度の上昇とともに、
 超伝導が実現される電子濃度領域が
 大きく広がることを観測。
 
・高温超伝導の物理の根幹をなす超伝導と
 反強磁性の関係に再検討の必要性を
 もたらす。
 
 
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発表概要
 
 銅酸化物高温超伝導体では反強磁性絶縁体
である母物質に電子あるいは正孔を
ドープすることで超伝導が発現しますが、
電子をドープした場合には
反強磁性の影響が強く、超伝導状態でも
反強磁性が共存しているものと
考えられてきました。
 
 今回、東京大学大学院理学系研究科
物理学専攻の堀尾眞史大学院生、
藤森淳教授、上智大学理工学部機能創造
理工学科の足立匡准教授、
東北大学大学院工学研究科応用物理学専攻
の小池洋二教授らの研究グループは、
高エネルギー加速器研究機構(KEK)及び
広島大学との共同研究で、
放射光施設Photon Factoryと
広島大学放射光科学研究センター
(HiSOR)を用いることによって、
反強磁性の影響のない高温超伝導状態を
世界で初めて観測し、その超伝導状態が
従来考えられていたよりも
広い電子濃度領域で、しかもより高温まで
実現されていることを明らかにしました。
 
 本研究は、超伝導と反強磁性の関係を
最重要視してきたこれまでの
高温超伝導の物理の根幹部分に見直しを
迫る重要な成果です。
 
 本成果の詳細は、2016年2月4日に
英国科学誌「Nature Communications」
でオンライン公開されます。
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 超伝導の世界はなかなか奥深いです。
 
>本研究成果は従来の認識を覆し、
>超伝導と反強磁性の関係という、
>高温超伝導の物理の根幹部分について
>実験的・理論的な再検討を促すもので、
>発見以来30年以上経っても未解決の
>高温超伝導発現機構の解明に
>新しい方向から大きく貢献することが
>期待されます。
 
 期待しましょう。
 
 更に高温で超伝導を示す銅酸化物
高温超伝導体が発見されるかも
知れません。

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