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2016年4月26日 (火)

iPS細胞を用いた腸の元となる細胞への誘導方法を発見

 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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ポイント
 
・胚体内胚葉注1には3つのサブタイプが
 存在する。
 
・前方の胚体内胚葉はさらに前方と後方の
 領域に分けることができる。
 
・iPS細胞より後期の前方原始線条注2の
 作製に初めて成功し、そこから後方の
 胚体内胚葉の誘導法を確立した。
 
・3つのタイプの胚体内胚葉は
 それぞれ前方前腸注3、後方前腸注4、
 中後腸注5に分化する能力を有する。
 
 
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要旨
 
 iPS細胞から胚体内胚葉を誘導する方法
は複数報告されていますが、
異なる誘導因子処理で誘導した
胚体内胚葉細胞の性質、分化指向性の差異
についてはよく分かっていませんでした。
 
 松野 邦彦 大学院生
(CiRA/日本医科大学消化器外科
 ・移植外科)、長船 健二 教授(CiRA)
らの研究グループは、異なる誘導法で
作製される胚体内胚葉は異なる性質を持つ
ことを明らかにしました。
 
 早期の前方原始線条より2種類の前方の
胚体内胚葉が誘導できることを示し、
それぞれ誘導因子なしに前方前腸と
後方前腸に分化する能力を持つことも
明らかにしました。
 
 また、後期の前方原始線条の誘導法を
新規に確立し、そこから誘導因子なしに
中後腸への分化能力を持つ後方の
胚体内胚葉を誘導しました。
 
 この誘導法を利用することにより
肺、肝臓、膵臓、腸など各種内胚葉系細胞
の作製においてより安定した分化誘導系の
開発が期待されます。
 
 この研究成果は、2016年4月14日に
英科学誌「Differentiation」で
公開されました。
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 iPS細胞の分化手法については
かなり研究されて来ました。
 
今回以下のことが分かったとのこと。
>本研究では、現在SOX17とFOXA2 の
>2つのマーカーで定義されている
>胚体内胚葉の細胞集団の中に
>3つのサブタイプがあることを示し、
>それらを作り分ける方法を
>初めて開発しました。
 
>また、今回誘導された胚体内胚葉A, B, C
>は、それぞれ自発的に後方前腸、
>前方前腸、中後腸へ分化する能力を
>有することがわかりました。
 
>今回の方法で胚体内胚葉を作り分け、
>その後に従来の誘導方法を
>組み合わせれば、より質の高い内胚葉系
>の臓器構成細胞の作製に貢献することが
>期待されます。
 
 研究、見守りましょう。

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