iPS細胞を用いた腸の元となる細胞への誘導方法を発見
詳細は、リンクを参照して下さい。
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ポイント
・胚体内胚葉注1には3つのサブタイプが
存在する。
・前方の胚体内胚葉はさらに前方と後方の
領域に分けることができる。
・iPS細胞より後期の前方原始線条注2の
作製に初めて成功し、そこから後方の
胚体内胚葉の誘導法を確立した。
・3つのタイプの胚体内胚葉は
それぞれ前方前腸注3、後方前腸注4、
中後腸注5に分化する能力を有する。
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要旨
iPS細胞から胚体内胚葉を誘導する方法
は複数報告されていますが、
異なる誘導因子処理で誘導した
胚体内胚葉細胞の性質、分化指向性の差異
についてはよく分かっていませんでした。
松野 邦彦 大学院生
(CiRA/日本医科大学消化器外科
・移植外科)、長船 健二 教授(CiRA)
らの研究グループは、異なる誘導法で
作製される胚体内胚葉は異なる性質を持つ
ことを明らかにしました。
早期の前方原始線条より2種類の前方の
胚体内胚葉が誘導できることを示し、
それぞれ誘導因子なしに前方前腸と
後方前腸に分化する能力を持つことも
明らかにしました。
また、後期の前方原始線条の誘導法を
新規に確立し、そこから誘導因子なしに
中後腸への分化能力を持つ後方の
胚体内胚葉を誘導しました。
この誘導法を利用することにより
肺、肝臓、膵臓、腸など各種内胚葉系細胞
の作製においてより安定した分化誘導系の
開発が期待されます。
この研究成果は、2016年4月14日に
英科学誌「Differentiation」で
公開されました。
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iPS細胞の分化手法については
かなり研究されて来ました。
今回以下のことが分かったとのこと。
>本研究では、現在SOX17とFOXA2 の
>2つのマーカーで定義されている
>胚体内胚葉の細胞集団の中に
>3つのサブタイプがあることを示し、
>それらを作り分ける方法を
>初めて開発しました。
>また、今回誘導された胚体内胚葉A, B, C
>は、それぞれ自発的に後方前腸、
>前方前腸、中後腸へ分化する能力を
>有することがわかりました。
>今回の方法で胚体内胚葉を作り分け、
>その後に従来の誘導方法を
>組み合わせれば、より質の高い内胚葉系
>の臓器構成細胞の作製に貢献することが
>期待されます。
研究、見守りましょう。
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