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2016年4月12日 (火)

鉄系超伝導体の臨界温度が4倍に上昇

2016.04.07 東京工業大学
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
又、超伝導の話しでスミマセン。
 
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 東京工業大学 科学技術創成研究院
フロンティア材料研究所の平松秀典准教授、
元素戦略研究センターの細野秀雄教授と
半沢幸太大学院生らは、
鉄系超伝導体[用語1]の一つである
鉄セレン化物「FeSe」のごく薄い膜を
作製し、8ケルビン
(K=絶対温度、0Kはマイナス273℃)で
超伝導を示すバルク(塊)より4倍高い
35Kで超伝導転移させることに成功した。
 
 FeSe薄膜が超伝導体ではなく、
絶縁体[用語2]のような振る舞いを示す
ことに着目し、電気二重層トランジスタ
[用語3] [用語4]構造を利用して電界を
印加することにより実現した。
 
 トランジスタ構造を利用した
キャリア生成方法は、一般的な元素置換
によるキャリア生成とは異なり、
自由にかつ広範囲にキャリア濃度を
制御できる特徴がある。
 
 このため、元素置換によるキャリア添加
が不可能な物質でも適用が可能なことから、
今後の鉄系層状物質でより高い
超伝導臨界温度の実現を狙う有力な方法
になると期待される。
 
 成果は3月29日(米国時間28日)に
「米国科学アカデミー紀要
(Proceedings of the National Academy
 of Sciences of the United States of
 America)」のオンライン速報版に
掲載された。
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 銅酸化物系のTcの方が2倍以上高い。
とのこと。
 
>「絶縁体」母相のほうがより高Tcに
>つながる可能性がある
 ふ~ん。
 
>今回の結果により、高Tc実現のための
>物質選択および実験手法の選択の
>両方の有用性を示すことができた。
>今後、より高いTcの超伝導体探索の
>新しいルートを提供するといえる。
 
 期待しましょう。

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