マラリアで誘導される新しいタイプの免疫制御性T細胞を発見
2016年03月09日 長崎大学
詳細は、リンクを参照して下さい。
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発見の概要
医歯薬学総合研究科の
由井克之教授・木村大輔助教らの
研究グループは、マラリア原虫感染で
誘導される新たな免疫制御性T細胞を
発見しました。
免疫応答においては、アクセルと
ブレーキの調節が重要です。
免疫応答にブレーキをかけるT細胞は、
大阪大学免疫学フロンティア研究センター
坂口志文教授の発見した制御性T細胞が
有名です。
今回、由井教授・木村助教らが発見した
免疫制御性細胞は、細胞の起源も
免疫抑制の仕組みも従来から知られていた
制御性T細胞とは異なるこれまで
知られていなかった制御性T細胞です。
由井教授・木村助教らは、
このユニークな制御性T細胞が
マラリア原虫感染マウスにおいて
誘導され、インターロイキン-27
というサイトカイン(たんぱく質)を
介してマラリア原虫に対する免疫応答を
抑制し、原虫の排除を妨げることを
発見しました。
この細胞の活性を調整することにより、
感染防御能力やワクチン効果を強化する
ことが期待されます。
さらに、感染症を初めとする
種々免疫関連疾患の新しい治療法に
結びつく可能性がある発見です。
発表雑誌
雑誌名:Immunity
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これまで知られていなかった
制御性T細胞だそうです。
これからですね。
>マラリア以外の他の感染症や
>免疫疾患においても同様な制御性T細胞
>が存在する可能性があり、免疫関連疾患
>の治療に広く応用される可能性を
>有しています。
そう思います。
これからの展開に期待したい。
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