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2016年3月16日 (水)

がんの親玉:がん幹細胞特有の代謝機構を解明

2016年2月11日 大阪大学 研究情報
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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本研究成果のポイント
 
・がんに対する革新的治療を可能とする、
 がんの性質を網羅的に理解するための
 数理解析※1 基盤を構築
 
・がん幹細胞が有する薬剤耐性の根底を
 なす特有の代謝機構
 (ポリアミン代謝機構※2 )を同定
 
・数理解析手法を用いることで、
 革新的な創薬ターゲットを特定し、
 がんの完治・根絶への貢献が
 期待される
 
 
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 がん幹細胞はがんの親玉的な存在であり、
がん幹細胞をたたかない限り繰り返し
再発を引き起こす悪の根源です。
 
 がんを制圧し、よりよい社会を実現する
ためには、このがん幹細胞が創薬上の
重要な標的となります。
 
 しかしながらその性状に関しては、
まだよくわかっていない点が残されて
いました。
 
 大阪大学大学院医学系研究科癌創薬
プロファイリング学共同研究講座の
小関準特任助教(常勤)、
石井秀始特任教授(常勤)の研究グループ
は、同外科学講座(消化器外科学)の
森正樹教授、土岐祐一郎教授らとの
協働研究により、がん幹細胞の
新しい治療法を確立するための
数理解析基盤を構築し、
がん幹細胞の複数の大容量情報間の
関連性(トランスオミックス※3 )解析を
進めることにより、新たな創薬標的として、
細胞増殖に関わるポリアミン代謝機構の
重要性を明らかにしました。
 
 具体的には、細胞内のポリアミン総量が
増すとがんの細胞死が誘導されることが
知られていますが、がん幹細胞は
自身を守るために代謝を制御し、
ポリアミン総量を調整することが
本研究で初めて見出されました。
 
 今後、がん幹細胞がこの代謝を
制御できないように代謝阻害剤開発を
進めることで、現行の抗がん剤での
治療法で効果が得られないがんに対しても、
がん幹細胞を撲滅することでがんの完治に
貢献できることが期待されます。
 
 本研究成果は英国の科学誌
「Scientific Reports」の電子版に
2016年2月11日(木)に掲載されました。
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 数学的手法ね~、最近良く出てくる
ようになりました。
 
>本研究は、数理的統計的な計算手法を
>トランスオミックス研究に導入した
>成功事例です。
 
>本研究成果は、がん幹細胞の標的化
>による難治がんの撲滅に道を拓くもの
>であり、がん幹細胞における
>代謝阻害剤開発を進めることで、
>現行の抗がん剤での治療法で効果が
>得られないがんに対しても、
>がんの完治に貢献できることが
>期待されます。
 
 期待したい。

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