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2016年3月10日 (木)

神経細胞が特定のタイプにのみ分化するメカニズムを解明

2016/03/08  慶應義塾大学医学部
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 脳には多くのタイプの神経細胞が
存在し、それぞれが異なる役割を
分担して、機能しています。
 
 しかし、その分化のメカニズムの詳細は
わかっていませんでした。
 
 慶應義塾大学医学部解剖学教室の
大石康二講師(非常勤)、
仲嶋一範教授らの研究チームは、
大脳皮質の神経細胞が、特定のタイプの
神経細胞のみに分化するメカニズムを
明らかにしました。
 
 神経系における情報処理の司令塔である
大脳皮質では、情報の入力、処理、出力が
行われます。
 
 これらは、大脳皮質に存在する
さまざまなタイプの神経細胞にその役割が
担われています。
 
 今回の研究では、大脳皮質外から情報を
受け取る役割の神経細胞と、
情報処理を行う役割の神経細胞について
着目し、
①これらが性質の似通った未成熟な
 細胞から分化すること、
②それぞれの分化を促すプログラムが、
 もう一方の分化のプログラムを阻害する
 ことで、どちらか一方のみのタイプが
 効果的に選択され、分化していくことを
 見出しました。
現在、さまざまな疾患に対して、
iPS 細胞などから作り出した、
治療に必要な特定の細胞を移植して
治療する細胞治療に期待が
寄せられています。
 
 今回の研究結果は、その進展に
大きく貢献するものと考えます。
 
 本研究成果は、3月7日(米国東部時間)
に米国総合学術雑誌
「Proceedings of the National Academy
  of Sciences of the United States of
 America」(米国科学アカデミー紀要)
オンライン版に掲載されました。
 
 
プレスリリース全文は、以下を
ご覧ください。
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>これまでの研究では、大脳皮質外へ
>出力する第 5-6 層の神経細胞について
>は研究が進んでいましたが、
>神経情報の入力を外部から受容する
>第 4 層、大脳皮質内での情報処理を
>主に担当する第 2-3 層の神経細胞が、
>どのように生み出されるかについては
>よくわかっていませんでした。
 こんなものです。
 
>今後の研究では、なぜ第 2-3 層では
>Brn2 が発現され続けるのか、
>なぜ第 4 層では Rorb の発現が誘導
>されるのか、その分子メカニズムの
>解明が重要になると考えられます。
 
 まだまだ先が長そうです。
 
>特定の役割をもつ神経細胞を試験管内で
>作り出し、治療に応用できる可能性が
>あると考えられます。
 本当かな?

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