« 神経膠腫(グリオーマ)治療に向けた新たな創薬戦略:PTPRZ阻害剤の開発 | トップページ | 人工光合成の実現に向けた酸素発生触媒の開発に成功~植物に学ぶ触媒デザインで、植物の反応速度を大きく上回る~ »

2016年2月12日 (金)

細胞の代謝とがん化を司る、細胞内エネルギーセンサーを発見

2016/01/08 産業技術総合研究所
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
---------------------------------------
本研究成果のポイント
 
・細胞内のエネルギー物質 “GTP”の濃度
 を検知する “GTPセンサー”を
 世界で初めて発見
 
・発見したGTPセンサー機能が、
 がんの増殖にも関与することを確認
 
 
-----
概要
 
 エネルギー加速器研究機構(KEK)
物質構造学研究所、
シンシナティー大学医学部、
産業技術総合研究所(産総研)
創薬分子プロファイリング研究センター
による合同研究チームは、
細胞内のエネルギー物質 “GTP
(グアノシン三リン酸)”の濃度を
検知し、細胞の働きを制御する
“GTPセンサー”を世界で初めて
発見しました。
 
 タンパク質合成やシグナル伝達の
原動力となるGTPの濃度を正しく保つこと
は、細胞機能の維持に不可欠です。
 
 同チームは、脂質キナーゼの一種
PI5P4Kβが細胞内のGTPセンサー
であることを発見、PI5P4KβとGTPとの
複合体の立体構造解析などによって
それを証明しました。
 
 決定した立体構造に基づき
GTPセンサー機能を持たないPI5P4Kβを
人工的に作成し、細胞内に戻したところ、
細胞がGTP濃度の変化に
正しく応答できなくなりました。
 
 さらに同チームは、PI5P4Kβの
GTPセンサー機能が、がんの増殖にも
関与することを明らかにしました。
 
 本研究成果により今後、がんおよび
代謝疾患への治療や創薬が大きく展開
していくことが期待されます。
 
 本研究の成果は、米国の科学雑誌
「Molecular Cell」にFeatured Article
(注目記事)として平成28年1月7日
(現地時間)に掲載されます。
 
 本研究は創薬等支援技術基盤
プラットフォーム事業、
科学研究費 22121005
(研究代表者:千田俊哉)、
25121743(研究代表者:竹内恒)
などの支援を受けて実施されました。
---------------------------------------
 
>“GTPセンサー”を世界で初めて発見
 
 注目記事だそうです。
 
>今回の発見で、細胞がGTP濃度を
>感知し、応答する仕組みが
>初めて明らかとなりました(図4)。
 
>また本来、正しい細胞の応答を担う
>仕組みが、がんでは、むしろ病気の
>悪化に関与していることが明らかと
>なりました。
 
>細胞内GTPエネルギーの制御機構
>については、その濃度を検知する
>GTPセンサーが不明であったことも
>あり、これまでほとんど研究されて
>きませんでした。
 
>今回の発見を契機にして、
>多くの研究者が参画し、
>生命のエネルギー利用の仕組みや
>病気について、より深い理解が
>進んでいくことが期待されます。
 
>さらにGTPエネルギー研究分野の
>発展に伴い、関連するがんや
>代謝疾患などの新たな治療法が
>見いだされ、より豊かな社会の
>実現につながることも期待されます。
 
 期待しましょう。

|

« 神経膠腫(グリオーマ)治療に向けた新たな創薬戦略:PTPRZ阻害剤の開発 | トップページ | 人工光合成の実現に向けた酸素発生触媒の開発に成功~植物に学ぶ触媒デザインで、植物の反応速度を大きく上回る~ »

科学関連ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/210730/63199642

この記事へのトラックバック一覧です: 細胞の代謝とがん化を司る、細胞内エネルギーセンサーを発見:

« 神経膠腫(グリオーマ)治療に向けた新たな創薬戦略:PTPRZ阻害剤の開発 | トップページ | 人工光合成の実現に向けた酸素発生触媒の開発に成功~植物に学ぶ触媒デザインで、植物の反応速度を大きく上回る~ »