未利用の太陽光エネルギーを利用可能にする透明・不燃な光波長変換ゲルを開発―太陽電池や光触媒等の変換効率向上に資する材料革新
2016.02.17 東京工業大学
詳細は、リンクを参照して下さい。
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要点
・イオン液体を有機色素とともにゲル化
した“光波長変換イオノゲル”を開発
・透明、不燃、非流動、不揮発という長所
をすべて備えた、応用に適した形態の
光アップコンバージョン材料
(長波長光を短波長光に変換する
波長変換材料)
・太陽電池や光触媒などの変換効率向上
技術の応用可能性を大きく広げた
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概要
東京工業大学大学院理工学研究科の
村上陽一准教授らは、日本化薬株式会社と
共同で、不燃性と不揮発性、光学透明性、
非流動性をすべて兼ね備えた、
光エネルギー変換に未利用な長波長光を
利用可能な短波長光に変換する
“光波長変換イオノゲル”の開発に
世界で初めて成功した。
このような波長変換を
“光アップコンバージョン”という。
本成果は「イオン液体[用語1]を
色素とともにゲル化する」という
着想により実現したもので、太陽電池や
光触媒など幅広いエネルギー変換効率の
向上を行うための、応用に適した
材料開発の成果である。
太陽光に適用できる
光アップコンバージョン材料は従来、
流体(有機溶媒)ベースが大半であり、
応用に適さなかった。
また、流動性抑制のために
ポリマー埋め込みや溶媒のゲル化等を
行った場合でも、可燃性や揮発性、
光学的な濁りなどを伴い、応用実現に
向けて問題が存在していた。
本成果はこうした従来の問題点を
一挙に解決したもので、材料面の課題が
存在していた光アップコンバージョン技術
の応用可能性が大きく広がることになる。
本成果は2月4日発行の米国化学会誌
「ジャーナル・オブ・フィジカル
・ケミストリーBouter」に掲載され、
注目すべき成果として同誌の表紙を
飾った。
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素晴らしい。
>注目すべき成果として同誌の表紙
>を飾った。
となっているので、従来のものより
良いということのようですが?
こちらのものはどうなのでしょう?
2015年12月 5日
九州大学
お互いに刺激しあいながら更に
向上できれば素晴らしいですね。
今回の成果は、
>従来の問題点を一挙に解決したもので、
>材料面の課題が存在していた
>光アップコンバージョン技術
>の応用可能性が大きく広がることに
>なる。
とのことなので期待しましょう。
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