働かないアリはコロニーの長期的存続に必須であることが判明
2016/2/17
北海道大学プレスリリース
詳細は、リンクを参照して下さい。
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研究成果のポイント
・アリのコロニーに存在する働かない
アリは,他のアリが疲れて働けない
ときに仕事を代わりに行う。
・普段働かないアリは常に誰かが
こなさなければならない仕事を,
他のアリが疲れて働けないときに
こなす。
・従って,組織の長期的存続を確保する
ためには,短期的効率を下げる
一見ムダな働かないアリをある程度
確保しておくことが必要になる。
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研究成果の概要
アリのコロニーにはほとんど
働かないアリが常に存在しますが,
これらのアリは他のアリが働かない
ときには働きます。
短期的効率を下げる,一見ムダな働かない
アリはなぜ存在するのでしょうか。
コロニーには常に誰かがこなして
いないと全体が致命的なダメージを
受ける仕事があり,他のアリが疲れて
働けないときに,疲れていない
働かないアリが仕事を交代でやること
により,コロニーの致命的な被害を
防ぐことができます。
よって,コロニーの長期的存続を
保証するためには,常に働かないアリを
常駐させることが必要となります。
シミュレーションでは,働かないアリを
持つコロニーの方が長続きすることが
示されました。
また,実際のアリのコロニーでも,
働くアリが休んでいるときに,
普段働かないアリが働いていることが
示されました。
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なるほどね~
本当に上手く出来てますね。
長く存在出来て来たのにはそれなりの
理由があったということですね。
人の場合はどうなのでしょうか?
人には意志があってアリのように
単純にはいかないとは思いますが、
常に目一杯働き続けることは出来ない
はずなので、参考にすることは出来そう
です。
効率、効率と効率ばかり追い続けると
おかしなことになりそうな気がして
います。
ある程度の無駄は必要で、個人でも、
集団でも、80%位が妥当なのかも
知れません。
示唆にとんだ研究です。
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