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2016年2月26日 (金)

生体内部を高度に認識できる糖鎖複合体-糖鎖を用いた創薬や診断分子の開発に大きな手がかり-

2016年2月23日
理化学研究所プレスリリース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 生体内では、さまざまな物質が
生命の維持活動のために働いています。
 
 その1つに糖鎖があります。
 
 糖鎖とは、最も単純な糖である単糖が
連なったもので、その数や結合のしかた
によって多くの種類があります。
 
 生体内にある糖鎖の大部分は、
タンパク質や脂質に結合しています。
 
 糖鎖の中で、タンパク質の
アスパラギン側鎖のアミド窒素に結合して
いる糖鎖を「アスパラギン結合型
糖タンパク質糖鎖(N-結合型糖鎖)」
と呼びます。
 
 N-結合型糖鎖は、特定の器官や細胞を
高度に認識する役割を担っています。
 
 今回、理化学研究所を中心とする
国際共同研究グループは、N-結合型糖鎖の
特徴を利用して生体内部を高度に
認識できる糖鎖クラスターの作製を
試みました。
 
 タンパク質アルブミンは、血清中の
大部分を占める可溶性タンパク質です。
 
 国際共同研究グループが独自に開発した
有機反応の「理研クリック反応
(6π-アザ電子環状反応)」を利用する
ことで、蛍光標識したアルブミンに
複数のN-結合型糖鎖を効率的に導入する
ことができました。
 
 そして、糖鎖構造の違う多種類の
「アルブミン糖鎖クラスター」を
作製しました。
 
 それらをマウスに注射をして動態を
調べました。
 
 その結果、糖鎖クラスターの
構造の違いによって、肝臓を経て膀胱から
尿として排出されたり、
まず肝臓を移行した後、胆嚢・腸管を経て
排出されたりしました。
 
 また、グルコサミンを末端に持つ
糖鎖クラスターは、肝臓の星細胞に
集まりました。
 
 星細胞は、活性化されると肝硬変などを
起こす原因となりますが、医療分野で
有効なトレーサーや診断法は見つかって
いません。
 
 これが、初めての有効な分子となる
可能性があります。
 
 また、マンノースを末端に持つ
糖鎖クラスターは、類洞内皮細胞や、
クッパー細胞と呼ばれる肝臓の免疫細胞に
集まりました。
 
 このように、糖鎖クラスターは
構造の違いによって、その排出経路や
臓器細胞選択的な集まりを高度に制御
できることが明らかになりました。
 
 今回開発したアルブミン糖鎖クラスター
は、生体内でのさまざまな器官や
がんを代表とする疾患部位に対する
ドラッグデリバリーシステムとして、
今後、創薬研究や医療診断分子の開発に
貢献すると期待できます。
 
 
---------------------------------------
 
>N-結合型糖鎖は、特定の器官や細胞を
>高度に認識する役割を担っています。
 
  どういう仕組みなんでしょうか?
 
 
>今回開発したアルブミン糖鎖クラスター
>は、生体内でのさまざまな器官や
>がんを代表とする疾患部位に対する
>ドラッグデリバリーシステムとして、
>今後、創薬研究や医療診断分子の
>開発に貢献すると期待できます。
 
 そうですね。期待したい。

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