« iPSで薬効解析 難病「脊髄性筋萎縮症」治療薬に弾み | トップページ | 糖鎖の新しい代謝機構を解明-細胞質の脱糖鎖酵素ENGaseの新たな機能を発見- »

2016年2月18日 (木)

アルケンのヒドロシリル化用鉄・コバルト触媒の開発に成功~工業的にシリコーン製造に用いられている白金触媒を汎用金属で代替、資源問題に貢献~

平成28年2月16日
九州大学
科学技術振興機構(JST)
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
---------------------------------------
 九州大学 先導物質化学研究所の
永島 英夫 教授の研究チームは、
工業的なシリコーン製造の鍵反応
とされる、アルケンのヒドロシリル化注1)
反応に活性を持つ、貴金属を含まない
新触媒注2)の開発に成功しました。
 
 従来用いられている稀少資源で高価な
白金触媒を、安価な非貴金属触媒で
代替する、「元素代替」を実現した
研究成果です。
 
 この研究成果を受けて平成28年2月
より1年間、九州大学と信越化学工業
株式会社は産学共同で本触媒の本格的な
実用化検討に入ります。
 
 本成果は、アメリカ化学会誌
「Journal of the
 American Chemical
 Society」の
「JACS Spotlights」で、
注目される論文としてオンライン速報版に
掲載され、近日中に正式掲載されます。
 
 本研究は、国立研究開発法人
科学技術振興機構(JST) 戦略的
創造研究推進事業チーム型研究
(CREST)「元素戦略を基軸とする
物質・材料の革新的機能の創出」
研究領域における研究課題
「有機合成用鉄触媒の高機能化」
による支援を受けて実施しました。
---------------------------------------
 
>この新しい触媒が実際のシリコーン製造
>に適用できるかについての基盤的な成果
>が得られたため、平成28年2月から
>1年間の予定で、産学共同研究で
>実用化検討に入ります。
 
Good News。注目論文だそうです。
 
 白金触媒は色々なところで使われて
いますね。
 
 実用化までにはまだ時間がかかりそう
ですが、期待したいと思います。

|

« iPSで薬効解析 難病「脊髄性筋萎縮症」治療薬に弾み | トップページ | 糖鎖の新しい代謝機構を解明-細胞質の脱糖鎖酵素ENGaseの新たな機能を発見- »

科学関連ニュース」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: アルケンのヒドロシリル化用鉄・コバルト触媒の開発に成功~工業的にシリコーン製造に用いられている白金触媒を汎用金属で代替、資源問題に貢献~:

« iPSで薬効解析 難病「脊髄性筋萎縮症」治療薬に弾み | トップページ | 糖鎖の新しい代謝機構を解明-細胞質の脱糖鎖酵素ENGaseの新たな機能を発見- »