歯周病抑制の分子発見 治療に道
2016年1月21日 新潟日報モア
詳細は、リンクを参照して下さい。
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体内で分泌される「Del(デル)-1」
という分子が、歯周病の治療に有効
であることを新潟大大学院医歯学総合
研究科高度口腔(こうくう)機能教育
研究センターの前川知樹助教(34)
=免疫学=らの国際研究グループが
発見した。
歯周病などの炎症反応を抑える上、
歯の骨を溶かしてしまう細胞の働きを
弱めることが分かった。
この分子を体内で効率よく作る方法も
導き出した。
前川助教は「副作用の心配を考えると、
体内で作られるDel-1で炎症と
骨破壊を抑えられるのは安全性の面で
意義が大きい」と話している。
また、老化予防などに有効とされる
オメガ3脂肪酸などからできる
「レゾルビン」という化合物を投与すると、
体内でDel-1が多く作られることが
分かった。
このようにDel-1の生成を誘導する
と、歯周病だけでなく、多発性硬化症、
強直性脊椎炎などの慢性炎症性疾患の
治療にも有効である可能性も実験で
示された。
研究成果は英学術誌
「ネイチャー・コミュニケーションズ」、
米学術誌
「サイエンス・トランスレーショナル
・メディシン」で発表した。
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良さそうです。
>広島大大学院医歯薬保健学研究院の
>藤田剛准教授(歯周病態学)は
>「Del-1が歯周組織の炎症の制御と
>骨破壊の抑制という両面に、効果的に
>作用していることを解明した点が画期的
>だ」と評価。
>「歯周病はさまざまな疾患とも
>関連していることから、Del-1の
>誘導、制御を応用した歯周治療の開発は
>健康寿命の延伸に大きく貢献すると
>考えられる」と期待した。
期待したい。
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