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2016年1月14日 (木)

世界初の超伝導技術を用いた重粒子線がん治療用の回転ガントリーが完成

平成28年1月8日
国立研究開発法人 放射線医学総合研究所
株式会社 東芝
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 重粒子線治療装置の一部である加速器や
回転ガントリーは、大きな常伝導磁石を
用いて高磁場を発生させて炭素イオンの
粒子線を輸送・制御するため、
装置が非常に大型となるのが課題でした。
 
 そこで超伝導磁石を採用することで、
従来の回転ガントリー(ドイツの重粒子線
回転ガントリーは全長25m)と比べ、
大幅な小型化・軽量化を実現しました。
 
 超伝導電磁石を円筒形の回転体に
搭載した本ガントリーは、
直径11m、長さ13mです。(図1)。
 
 本ガントリーは回転体を回すことで
どの角度からでも重粒子線を
ピンポイントに照射できるので、
従来のように治療台を傾ける必要が
ありません。
 
 また、脊髄や神経などの重要器官を
避けて細かく角度を調節し、
多方向から照射することで、
腫瘍への線量をさらに集中することが
可能です。
 
 治療時の患者の負担を軽減するだけ
でなく、治療後の障害や副作用の
更なる低減が期待でき、
より患者にとって優しい治療が
実現できます。
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>回転体を回すことでどの角度からでも
>重粒子線をピンポイントに照射できる。
 
 良さそうですが、大幅な小型化・軽量化
を実現したとは言いながら、すごく
大がかりな装置ですね。
 
 3次元スキャニング照射も出来るとの
ことで、治療の適用範囲は広がった
ようで素晴らしいと思いますが、
使用料金は高額なんでしょうね。
 
 今は保険適用外でしょうし、適用に
なったとしても保険財政を圧迫する。
 
 さらに経済的な装置の開発に期待
したい。
 
 誰でも使用可能な装置になるのが
理想。

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