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2016年1月 4日 (月)

座薬として投与可能な核酸医薬の開発―世界初の経口核酸医薬の実現にも光―

平成27年11月20日
国立大学法人 東京医科歯科大学
大阪大谷大学
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
少し前の報告になります。
 
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【ポイント】
 
・現在注射薬しか開発されていない
 核酸医薬について、座薬としての
 剤型開発とマウスでの有効性確認に
 成功しました。
 
・ビタミン E が食事から体内に
 取り込まれ、肝臓に輸送される時に
 用いられる生理的な経路を利用する
 ことで、効率が良く、効果的な
 デリバリー法を開発しました。
 
・臨床応用が可能になれば従来の注射薬と
 比べ患者さんの負担を大幅に軽減
 できます。
 
・この研究の成果は核酸医薬の内服薬の
 開発にも道を拓くものであり、
 今後より安全で簡便な投与を実現する
 核酸医薬品の医療応用が期待されます。
 
 
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 東京医科歯科大学大学院医歯学
総合研究科脳神経病態学分野の
横田隆徳教授、大阪大谷大学薬学部薬剤学
講座の村上正裕教授らの研究グループは、
世界初の核酸医薬の経口化を可能とする
新規送達技術の開発に成功しました。
 
 この研究は医薬基盤研究所や
厚生労働科学研究費補助金、
科学技術振興財団CRESTなどの支援
のもとでおこなわれたもので、
その研究成果の一部は、
国際科学誌 Scientific Reports
(サイエンティフィック・リポーツ)に、
2015 年 11 月 23 日午前 10 時
(英国時間)にオンライン版で
発表されます。
 
 
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【研究成果の概要】
 
 我々は過去に開発したビタミン E を
結合させた siRNA と、既に食品や薬品
として使用されている脂肪酸や界面活性剤
で作製した混合ミセルとを組み合わせる
ことで、独自に脂質ナノパーティクルを
形成させました(図1)。
 
 このナノパーティクルを、食後に
マウスの大腸に投与することで、
ビタミン E 結合 siRNA を肝臓に到達させ、
標的遺伝子の発現を抑制することに
成功しました(図2)。
 
 この方法は、食事中のビタミン E が
腸管で吸収されて肝臓にデリバリーされる
生理的な経路を利用した方法です。
 
 食事中のビタミンEは小腸で吸収され、
血液中のリポ蛋白の一種である
カイロミクロンに取り込まれて、リンパ管
を経由して肝臓に選択的にデリバリー
されます。
 
 我々は、ビタミン E 結合 siRNA を
ナノパーティクル化して大腸に投与する
ことで、大腸から吸収されたビタミン E
結合siRNAがリンパ管に移行し、
リンパ管内でカイロミクロンに導入
されることを確認しました(図3)。
 
 体内で作られるカイロミクロンを
ベクターとして利用することで、
より安全なデリバリー方法が確立
できました。
 
 この報告は、消化管への投与で siRNA
を生体内の標的とする臓器に選択的に
デリバリーさせることに成功し、
効果を確認した世界で初めての報告と
なります。
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 良さそうな方法ですね。
 
 今後の展開に大いに期待したい。

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