潰瘍性大腸炎に期待の治療法 健常者の便を移植
2015/12/6 日本経済新聞
詳細は、リンクを参照して下さい。
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病気の人の腸に健康な人の便を移植する
「便移植療法(FMT)」。
潰瘍(かいよう)性大腸炎などの
難病に対する新治療法として2014年から
臨床研究が始まり、関係者の注目を
集めている。
FMTは、生きた腸内細菌の塊である便を
患者の腸に直接移植する治療法だ。
便を移植するという治療法自体は
以前からあったが、13年にオランダの
研究結果が米国の医学雑誌に報告され、
がぜん注目を集めるようになった。
というのも、抗菌剤の長期使用で
起こる偽膜性大腸炎に9割以上の
治療効果があったからだ(グラフ)。
これを受け、潰瘍性大腸炎などの
治療にも応用されるようになった。
やり方はシンプルだ。
患者の家族などから提供された便を、
生理食塩水で溶かしてフィルターで濾す
などの処理を施し、大腸内視鏡を使って
患者の腸内に注入する。
これに先立ち、3種類の抗菌剤を
2週間服用しておくのが順天堂方式だ
(図)。
「抗菌剤によって腸内細菌の大半が
いなくなる。
そこに便提供者の膨大な数の腸内細菌が
入り込み、腸内環境が劇的に変わる。
FMT単独より、抗菌剤を併用したほうが
治療成績がいい」と石川助教。
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便移植の研究を実施する医療機関が
掲載されています。参考にどうぞ、
良さそうですよね。
まだ日本では始まったばかり、
成績を見守りましょう。
私が取り上げた投稿はこれです。
平成27年 5月 7日
千葉大学医学部附属病院
抗生物質の使用など腸内細菌叢の
バランスを崩すような治療は注意が
必要です。
最近、除菌、除菌と騒ぎすぎだと
思います。共生しているのだから、
そのことは考慮しないとおかしなこと
になる。(もちろん除菌すべき菌は
いるのだと思いますが、)
「糞便移植療法」は難病などの治療に
有効そうですね。
良い腸内細菌叢はどういう環境で
創られるのか?
そういう研究結果も知りたいです。
幼い頃にある程度雑菌のある環境に
いること(どういう環境が良いか
については研究が必要)が良い結果を
生むかも知れません。
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