国立がん研、「合成致死」の関係性に基づいた新たながん治療法を提案
2015/12/09 マイナビニュース
詳細は、リンクを参照して下さい。
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国立がん研究センター(国立がん研)は
12月9日、肺小細胞がんや悪性リンパ腫
などさまざまながんで不活性化変異が
みられるCBP遺伝子について、
p300遺伝子と相互に補い合い機能する
関係があり、両方の遺伝子が
機能しなくなるとがん細胞が死滅する
「合成致死」の関係にあることを発見し、
そのメカニズムを解明したと発表した。
同成果は、同研究センター研究所
ゲノム生物学研究分野 河野隆志 分野長、
荻原秀明 研究員と、第一三共との
研究グループによるもので、
11月24日付けの米科学誌
「Cancer Discovery」オンライン版に
掲載された。
CBPタンパク質とp300タンパク質は、
染色体を構成するヒストンタンパク質を
アセチル化する酵素であり、
アセチル化は、がん細胞を含めたすべての
細胞が生きていくために必要な反応
となっている。
そこで同研究グループらは、
p300タンパク質の機能を阻害する薬剤を
用いることで、CBP変異がん細胞を
効率よく細胞死に導くことができると
考えた。
つまり、p300タンパク質の機能を
阻害する薬剤が抗がん剤の候補である
としている。
今回の治療法の提案は、CBP遺伝子と
p300遺伝子が、その両方が失われると
細胞は生きていけないという「合成致死」
の関係に基づいたもの。
同分野ではこれまでも、肺腺がん
に対して別の染色体制御遺伝子である
BRG1/SMARCA4について、合成致死に基づく
治療法を見出し、抗がん剤の開発を
進めている。
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Good News !
新しいがん治療法の研究ですね。
早く新薬として世にでると素晴らしい
のですが、どうなるか?
頑張ってください。
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