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2015年12月 6日 (日)

骨粗しょう症防ぐ遺伝子を発見 新薬開発に期待

2015年12月3日
サイエンスポータル科学ニュース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 東京医科歯科大学大学院医歯学
総合研究科の江面陽一(えづら よういち)
准教授、野田政樹(のだ まさき)教授ら
の研究チームが、骨粗しょう症を防ぐ
遺伝子の一つを発見したと、
このほど米科学アカデミー紀要電子版に
発表した。
 
 これまで未解明だった発症の仕組みを
明らかにし、高齢化時代で患者が
増えている骨粗しょう症に有効な
新薬開発につながると期待されている。
 
 研究チームによると、骨の内部では、
「破骨細胞」と呼ばれる細胞が古い骨を
吸収、欠損部ができる。
 
 次にその部分に「骨芽細胞」と
呼ばれる細胞が移動して欠損部を修復して
新しい骨ができる。
 
 こうして骨は絶えず作り変えられ
ている、という。
 
 研究チームは、「Nck」という細胞の
骨格と細胞移動を制御する遺伝子が、
骨の作り変えメカニズムに関係している
と考え、マウスで実験した。
 
 培養したマウスの骨芽細胞で
Nck遺伝子の機能を抑えると、
骨芽細胞の動きが鈍くなった。
 
 またマウスの大腿(だいたい)骨の
骨芽細胞でNck遺伝子が機能しない
ようにすると、骨粗しょう症の状態に
なった。
 
 これらのことから、Nck遺伝子が
骨の修復を担う骨芽細胞の働きに必要で、
この遺伝子が骨粗しょう症を防ぐ働きを
していることを確認した、という。
 
 骨粗しょう症は、骨に小さな穴が
できてもろくなる病気で、症状が進むと
転んだだけでも骨折する。
 
 また、背中が曲がる原因になり、
介護が必要な寝たきりになるケースも多い。
 
 性ホルモンの「エストロゲン」が減ると
骨芽細胞の働きが弱まる、と考えられて
いたが、発症や症状が進む
詳しいメカニズムは分かっていなかった。
 
 国内では、未受診者を含めると
患者は1,100万人以上と推定され、
高齢女性が多い。
 
 
東京医科歯科大学プレスリリース
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>本研究成果は、骨粗鬆症の病態の
>新たな理解に寄与することや
>個々の患者様において異なる骨粗鬆症の
>発症や薬剤への応答性の評価などの
>将来的な理解に寄与する可能性が
>あります。
 とのこと。
 
 骨粗しょう症は、高齢女性に多く、
患者は1,100万人以上と推定されるそう
です。
 
 この発見が直ちに新薬の開発につながる
ものでは無いようですが、このことを
手がかりとしてさらに解明されることを
期待したい。

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