「安定した透明フレキシブルディスプレイ駆動素子を開発」 ~低温絶縁材料を用いてIGZO薄膜トランジスタの駆動電圧を40%以下、信頼性を2倍以上に~
2013-05-10
奈良先端科学技術大学院大学
詳細は、リンクを参照して下さい。
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奈良先端科学技術大学院大学 物質創成
科学研究科情報機能素子科学研究室の
石河泰明准教授、藤井茉美助教らは、
一般財団法人電力中央研究所の
小野新平主任研究員らと共同で、
注目の酸化物半導体「IGZO」(※1)を
用いた薄膜トランジスタ(※2)(図1)の
極低電圧駆動と高信頼性を同時に大幅に
改善して達成した。
これまでの素子の40%以下という
低い駆動電圧で稼働、劣化量は1/2以下
と信頼性も高い。
イオン液体(※3)という常温大気中で
液体を保つ塩を用いたことにより
実現したもので、軽くて薄く持ち運び
しやすいモニター画面のフレキシブル化
にもつながる技術である。
透明かつフレキシブルな
次世代ディスプレイの形態を目指す中では、
駆動に用いられる薄膜トランジスタの
活性層材料として酸化物半導体IGZOに
注目が集まっている。
その広い実用展開に向けて残された課題
は、環境負荷や電界に対する信頼性と
フレキシブル化を実現するための
低温プロセスの導入であり、
さらに駆動電圧を下げることで消費電力を
削減することである。
このたび、これら3つの課題を同時に
解決するため、室温で液体状態である
イオン液体と、室温でも形成できる
IGZOの界面を用いて電気二重層を形成し、
通常より多くの電子が利用できる状態で
薄膜トランジスタ(図2)を動作させた。
この素子は、一般的に高い信頼性を示す
酸化シリコン絶縁膜を用いた素子の性能を
大きく超え、駆動電圧が40%以下、
劣化量が1/2以下という高い性能を
達成した。
この技術を用いることで、透明かつ
フレキシブルなディスプレイを
長期間安定して動作させることが
可能になる。
この成果は、英国時間の
平成27年12月18日(金)午前10時、
英国科学誌Scientific Reportsに
掲載された
(日本時間平成27年12月18日(金)
午後7時)。
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良さそうです。
IGZO液晶採用製品の画質を見て、
良さそうだと、期待していたのですが、
一向に広まらず、どうなっているのかな?
と思っていたのですが、このあたりの
課題があったからなのかな?
今後の展開に期待したい。
シャープの液晶事業は問題ありの
状態ですね。
液晶のシャープだったのに、残念。
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