« 汎用性のあるセルロースの高強度ゲル形成プロセスの発見~脱石油由来の水処理用部材に適用へ~ | トップページ | iPS使った治療、治験前倒しを検討 パーキンソン病巡り京都大 »

2015年11月12日 (木)

ヒト培養細胞内でたんぱく質の大量合成に成功~環状mRNAを用いた終わりのない回転式たんぱく質合成反応を実現~

平成27年11月10日
科学技術振興機構(JST)
名古屋大学
理化学研究所
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
---------------------------------------
ポイント
 
○ヒト培養細胞内で、環状mRNAを
 鋳型としたたんぱく質の大量合成に
 成功した。
 
○環状mRNAはたんぱく質合成のため
 にキャップ構造やポリA鎖を必要と
 しない。
 
○たんぱく質の新しい大量合成法として、
 産業・医療応用が期待される。
 
 
-----
 JST戦略的創造研究推進事業において、
名古屋大学 大学院理学研究科の
阿部 洋 教授(理化学研究所
伊藤ナノ医工学研究室 客員主管研究員)、
阿部 奈保子 博士研究員らは、
ヒト培養細胞内で環状mRNA注1)から
終わりのないたんぱく質合成が起きること
を見いだしました。
 
 産業や医療への利用を視野に、
真核生物注2)においてたんぱく質を
大量合成する技術の開発が望まれて
いました。
 
 しかし原核生物注2)とは異なり、
真核生物のたんぱく質合成系は
複雑な構成要素からなるため、
いまだにそのメカニズムは完全には
明らかになっていません。
 
 真核生物のたんぱく質合成系で
鋳型となるmRNAは通常は線状
(直鎖型)で、その末端には特別な構造
(キャップ構造やポリA鎖注3))
を持ち、この構造が目印となり、
たんぱく質合成反応が開始の目印
(開始コドン注4))から終了の目印
(終止コドン注4))まで起こります。
 
 阿部教授らは、mRNAから
キャップ構造やポリA鎖を除き、
さらに終止コドンを除いた環状mRNAを
合成しました。
 
 それをヒト培養細胞内に導入
したところ、環状の鋳型に沿って
終わりなく続く回転式たんぱく質合成反応
が起こり、たんぱく質を大量に
合成できました。
 
 以前の研究で原核生物においても
同様な現象が見られることから、
本現象はたんぱく質合成反応における
普遍的なものであることが示されました。
 
 本手法は、たんぱく質の大量生産法
としての産業応用や、安全性の高い
たんぱく質補充療法注5)として
医療応用されることが期待されます。
 
 本研究成果は、2015年11月10日
(英国時間)に英国科学誌
「Scientific Reports」
のオンライン速報版で公開されます。
---------------------------------------
 
>本手法は、たんぱく質の
>大量生産法としての産業応用や、
>安全性の高いたんぱく質補充療法注5)
>として医療応用されることが
>期待されます。
 良いですね。
 
 期待しましょう。

|

« 汎用性のあるセルロースの高強度ゲル形成プロセスの発見~脱石油由来の水処理用部材に適用へ~ | トップページ | iPS使った治療、治験前倒しを検討 パーキンソン病巡り京都大 »

科学関連ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/210730/62664002

この記事へのトラックバック一覧です: ヒト培養細胞内でたんぱく質の大量合成に成功~環状mRNAを用いた終わりのない回転式たんぱく質合成反応を実現~:

« 汎用性のあるセルロースの高強度ゲル形成プロセスの発見~脱石油由来の水処理用部材に適用へ~ | トップページ | iPS使った治療、治験前倒しを検討 パーキンソン病巡り京都大 »