新たな補体制御因子の発見~補体制御因子 CTRP6 は関節炎治療に有効 ~
2015 年 9 月 25 日
東京理科大学プレスリリース
詳細は、リンクを参照して下さい。
---------------------------------------
東京理科大学生命医科学研究所
ヒト疾患モデル研究センターの
教授・岩倉洋一郎、ポスドク・村山正承
らの研究グループは、CTRP6 とよばれる
蛋白質が補体の新たな制御因子であること
を見出し、この蛋白質を投与すると
マウスの関節リウマチモデルを治療できる
ことを示しました。
この結果は CTRP6 を関節リウマチや
他の炎症性疾患の治療薬として用いる
ことができる可能性を示しています。
---------------------------------------
>近年、補体第二経路は関節リウマチ
>だけでなく、多発性硬化症や腎炎、
>全身性エリテマトーデス、乾癬、
>糖尿病など多くの炎症性疾患に
>関与していることが解ってきました*。
>本研究では CTRP6 が自己免疫性の
>関節炎に対して有効的な治療効果を持つ
>だけでなく、多発性硬化症などの
>疾患においても重要な役割を果たして
>いることを疾患モデルを用いて
>示しました。
>CTRP6 は3つある補体活性化経路
>のうち第二経路のみを特異的に制御する
>ことから、CTRP6 を投与しても
>細菌や真菌に感染し易くなるような
>副作用が少ないことが予想されます。
>また、第二経路の最初の反応を阻害する
>ため、他の補体成分を標的とした治療
>に比べ効率が良いと考えられます。
良さそうです。期待しましょう。
| 固定リンク
「医療関連ニュース」カテゴリの記事
- iPS細胞由来の免疫キラーT細胞を用いることで悪性リンパ腫の治癒に成功〜難治性NK細胞リンパ腫に対する新規細胞治療法へ期待〜 (2019.10.14)
- 炎症反応を強力に抑える活性イオウ誘導体の開発に成功(2019.04.16)
- 皆保険制度の国で在住外国人に健康格差の懸念 ~ 富裕層対象の医療政策導入で悪化の恐れ日本人医師グループが英医学誌で注意を促す ~(2019.03.13)
- 脳腫瘍に対するウイルス療法の医師主導治験で高い治療効果を確認―日本初のがん治療ウイルス薬の製造販売承認申請へ―(2019.02.18)
- 国内初の医師向けオンライン診療手引書が完成 -安全で質の高い遠隔医療の普及に向けて-(2019.01.13)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント