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2015年11月14日 (土)

鉄系超伝導体の新たな極薄膜化技術の確立 -極薄膜の物性解明への貢献が期待

2015年11月 4日 東北大学プレスリリース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 東北大学金属材料研究所の塩貝純一助教、
伊藤恭太大学院生、三橋駿貴大学院生、
野島勉准教授、塚﨑敦教授らの
研究グループは、鉄とセレンからなる
層状の超伝導物質であるセレン化鉄
(FeSe)を、電気化学反応をつかった
エッチング法という手法を用いて
極薄膜化する技術を確立しました。
 
 この手法により、一つのFeSe試料で
約20nmから単原子層0.6nmまでの厚みを
連続的に変化させた実験を実現できます。
 
 さらに本研究では、転移温度40K
(ケルビン)の高温超伝導が、
単原子層0.6nmから数nmという幅広い厚さ
の薄膜状態で実現することを初めて
観測しました。
 
 これまで、極薄膜セレン化鉄の高温での
超伝導転移は厚さ約1nm以下でしか
起こらないと考えられてきましたが、
この成果により、極薄膜状態での
高温超伝導誘起の起源について理解が
進むものと期待されます。
 
 また、今回確立した薄膜エッチング法は、
セレン化鉄以外の物質にも適用すること
ができるため、極薄膜に出現する
新奇物性の探索研究に広く展開される
ことが期待されます。
 
 本研究成果は、日本時間2015年11月3日
(火)(英国時間11月2日16時)に、
英国科学誌「Nature Physics」
オンライン速報版に掲載されました。
 
 
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>これまで、極薄膜セレン化鉄の高温
>での超伝導転移は厚さ約1nm以下
>でしか起こらないと考えられて
>きましたが、単原子層0.6nmから
>数nmという幅広い厚さの薄膜状態で
>実現することを初めて観測しました。
 なるほどね~
 
 想定は、外れることが意外に多い
ようです。
 
 これだから面白いとも言える訳で、
説明する為の新しい理論が必要と
なります。
 
 今後の展開に期待しましょう。

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