« iPS細胞から「人工腎臓」をつくりだす研究、また一歩前進 | トップページ | 自然免疫応答を発動する新分子「Sherpa」を発見 昆虫モデルから見えた新たな免疫制御メカニズム »

2015年10月29日 (木)

植物を丸ごと透明化し、中まで観察する新技術を開発~解剖することなく、植物の内部を細胞レベルで蛍光観察~

平成27年10月28日
名古屋大学
科学技術振興機構(JST)
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
---------------------------------------
ポイント
 
○植物の内部構造を、そのまま直接観察
 することは非常に困難であった。
 
○植物を丸ごと透明化し、解剖せずに
 1細胞レベルで蛍光観察できる技術を
 開発した。
 
○細胞レベルの現象と個体全体をつなぐ
 システムの解明が期待される。
 
 
-----
 名古屋大学 大学院理学研究科の
栗原 大輔(くりはら だいすけ)
特任助教と名古屋大学
WPIトランスフォーマティブ生命分子
研究所の東山 哲也(ひがしやま てつや)
教授らは、植物を透明化し、複雑な
内部構造を解剖することなく
1細胞レベルで蛍光観察注1)できる
技術を開発しました。
 
 植物の体は、根や茎、葉、花など
様々な器官を持ち、その形態や役割も
多種多様です。
 
 それらの役割を明らかにするためには、
植物の内部構造の詳細な観察が必要です。
 
 しかし、植物の内部を直接観察する
ためには解剖などが必要で、ありのままの
状態で観察することは困難でした。
 
 研究グループは、植物の蛍光観察の
妨げになるクロロフィル注2)を
取り除き、植物を透明化する試薬
「ClearSee(クリアシー)」の
開発に成功しました。
 
 植物の根や葉、めしべなどを丸ごと
透明化し、器官全体を細胞1つ1つまで
観察することが可能になりました。
 
 植物を傷つけず、そのまま透明化
しているため、本来の3次元構造を
保ったまま、植物の内部で起こっている
現象をありのまま観察できます。
 
 ClearSeeは蛍光タンパク質
注3)の観察のみならず、蛍光色素
による染色との併用も可能です。
 
 また、被子植物であるシロイヌナズナ
だけでなく、コケ植物である
ヒメツリガネゴケでも透明化に成功
しており、多くの植物種に適用可能な
技術であると期待されます。
 
 ClearSee技術は植物を蛍光観察
するための基本的な技術となり、
細胞レベルの現象と個体全体をつなぐ
システムの解明など、世界中で
植物科学研究が加速していくことが
期待されます。
 
 本研究成果は、科学技術振興機構
(JST) 戦略的創造研究推進事業
総括実施型研究(ERATO)
「東山ライブホロニクスプロジェクト」
の研究の一環として得られたものです。
 
 平成27年10月22日に
英国科学誌「Development」の
オンライン速報版で公開されました。
---------------------------------------
 
 凄いですね。
 今度は植物です。
 
 動物の透明化についてはこちら、
2014年11月10日
 
>今回開発したClearSee技術
>によって、世界中で植物科学研究が
>加速していくと期待されます。
 
 期待しましょう。

|

« iPS細胞から「人工腎臓」をつくりだす研究、また一歩前進 | トップページ | 自然免疫応答を発動する新分子「Sherpa」を発見 昆虫モデルから見えた新たな免疫制御メカニズム »

科学関連ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/210730/62571757

この記事へのトラックバック一覧です: 植物を丸ごと透明化し、中まで観察する新技術を開発~解剖することなく、植物の内部を細胞レベルで蛍光観察~:

« iPS細胞から「人工腎臓」をつくりだす研究、また一歩前進 | トップページ | 自然免疫応答を発動する新分子「Sherpa」を発見 昆虫モデルから見えた新たな免疫制御メカニズム »