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2015年9月17日 (木)

神経難病「多発性硬化症」の腸内細菌の異常を世界で初めて報告

~再発寛解型の患者20名の
腸内細菌のデータ解析から~
2015年9月15
国立精神・神経医療研究センター
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 国立研究開発法人 国立精神・神経医療
研究センター(NCNP)神経研究所
免疫研究部部長兼センター病院
多発性硬化症センター長 山村隆らは、
神経難病である多発性硬化症
(MS, Multiple sclerosis)患者の
腸内細菌叢についての詳細な解析を行い、
その細菌叢構造の異常、
とくにクロストリジウム属細菌の
著しい減少などの特徴を明らかに
しました。
 
 これは、東京大学の服部正平教授、
麻布大学の森田英利教授、順天堂大学の
三宅幸子教授との共同研究チームによる
成果です。
 
 MSは近年増加傾向にある自己免疫疾患
ですが、食生活の欧米化などによる
腸内細菌の異常が発症に関わる可能性が
示されます。
 
 この研究成果は、2015年9月15日午前3時
(報道解禁日時:米国東部標準時9月14日
午後2時)、PLOS ONEオンライン版に
掲載されます。
 
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>多発性硬化症(MS)は我が国では比較的
>まれな疾患ですが、特定疾患受給者数の
>推移をみると、過去30年間で患者数が
>約1000人から2万人近くまで10倍以上に
>増加しています。
 
>背景にはなんらかの環境の変化があると
>考えられていますが、まだ原因は
>はっきり分かっていません。
 
>MSは自己免疫疾患の一つと考えられて
>いますが、近年様々な自己免疫疾患の
>発症ならびに病態に腸内細菌叢などが
>関与する可能性が注目されています。
 
>このことから、患者数増加の背景には、
>日本人の食生活の変化などの環境因子の
>変化が腸内細菌に影響を及ぼし、
>発症しやすくなったのではないか
>という仮説を立て、MS患者の腸内細菌を
>構成する菌について詳細に検討する
>研究を開始しました。
 あり得そうな仮説ですね。
 
 まだ始まったばかりで、どういう結果が
待っているのかわかりませんが、良い研究
だと思います。
 
 有益な結果が出ることを期待して
待とうと思います。

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