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2015年8月14日 (金)

一寸の虫にも有用な酵素

~ヤスデから有用化合物を合成する
高性能な酵素を発見~
平成27年8月11日
科学技術振興機構(JST)
富山県立大学
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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ポイント
 
○産業用酵素は微生物由来が多く、一部の
 植物由来酵素が利用されているが、
 動物は、酵素資源としてほとんど
 注目されていなかった。
 
○節足動物のヤスデから高性能な酵素
 (ヒドロキシニトリルリアーゼ)を
 発見した。
 
○医農薬品などの有用化合物の原料、
 合成中間体の生産へ応用が期待される。
 
 
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 JST 戦略的創造研究推進事業
において、浅野酵素活性分子プロジェクト
の浅野 泰久 研究総括(富山県立大学 
教授)、モハンマド ダダシプール 研究員
(現・九州大学)、石田 裕幸 グループ
リーダーらは、節足動物の
ヤンバルトサカヤスデ注1)に
有用化合物の生産に利用される酵素
「ヒドロキシニトリルリアーゼ(HNL)
注2)」が存在することを明らかに
しました。
 
 また、ヤスデ由来のHNLが、現在、
産業的に利用されている植物由来の
HNLよりも高い性能を持つことを
実証しました。
 
 HNLは、主に植物に存在することが
知られており、医農薬品など有用な
有機化合物の合成材料として使用される
シアノヒドリン化合物注3)の生産に
利用されています。
 
 酵素の性能は、生産コストや生産物の
品質に大きく影響することから、
活性の強さや安定性の高さが重要であり、
より高性能な酵素の開発が世界中で
行われています。
 
 研究グループは、産業用酵素の資源
として研究されていなかった動物に
着目し、HNLの産物である青酸ガスを
放出することが知られるヤスデから
HNLを見いだし、精製することに
成功しました。
 
 ヤスデ由来のHNLについて調べた
ところ、これまで知られている
HNLの中で最も高い活性を持つことが
分かりました。
 
 さらに、従来のHNLの遺伝子とは
全く異なる新しいアミノ酸配列注4)を
持つことも明らかにしました。
 
 ヤスデ由来HNLは、これまで
注目されていなかった動物由来酵素の
産業への利用の可能性を示す貴重な例に
なり、現在使用されている植物由来の
酵素に代わって化学工業の現場で
産業利用されることが期待されます。
 
 本研究成果は、2015年8月10日の
週(米国東部時間)に
「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」
のオンライン速報版で公開されます。
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 外来種「ヤンバルトサカヤスデ」から
抽出したようです。それが植物由来のNHL
より高性能だったと、
 
>研究グループは、最終的に1キログラム
>から0.12ミリグラムの純粋な
>HNLを取り出すことに成功しました。
 大変そう。
 
>試料であるヤスデを大量に確保し、
>時間と労力をかけてHNLを精製して、
>性質とアミノ酸配列を調べたことが、
>これまで知られていなかった
>アミノ酸配列を持つ新たなHNLの
>発見につながりました。
 
 ご苦労様です。
 
>今後、未知の有用酵素を見いだすため
>には、遺伝子データベースの限界を
>認識した上で、酵素の探索、精製や
>構造解析によるアプローチと
>遺伝子工学技術の組み合わせなどの
>手法が主流になると考えられます。
 とのこと。
 
 研究よろしくお願いします。

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