脊髄損傷への再生治療、受傷の時期に応じて総合的に
2015年8月11日 apital.asahi
詳細は、リンクを参照して下さい。
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脊髄損傷の新しい治療薬の臨床試験
(治験)をこの夏、整形外科のグループ
などとともに開始しました。
遺伝子組み換え技術でつくったHGF
(肝細胞増殖因子)というたんぱく質を、
脊髄損傷された直後の患者さんに注入し、
安全性と有効性を確認していく
フェーズⅠ・Ⅱaトライアルです。
おおむね受傷してから72時間以内の方
で、10人から20人程度を想定して
いますが、ポンプを使って患者さんの
髄腔(ずいくう)という場所に数週間
かけて持続的に入れていきます。
急性期の患者さんに対する治験を
1つの施設で行うのは難しいので、
国内の複数の医療機関と合同で実施
します。
iPS細胞から神経幹細胞をつくって
移植する脊髄損傷の臨床研究は、
受傷から1カ月くらいの「亜急性期」の
患者さんを対象に計画しています。
私たちがさらに考えているのは、国内に
10万人とも20万人ともいわれる、
受傷から長期間がたった「慢性期」の方
への治療です。
慢性期になると損傷した場所がかさぶた
のように硬くなって、神経軸索の再生を
じゃまする物質がたまってしまいます。
これだと、神経幹細胞を移植しただけ
ではなかなか機能は再生しません。
そこで、製薬会社と共同でこうした
じゃまする物質の働きを阻害する薬を
開発しました。
これを神経幹細胞の移植と併用し、
さらにリハビリと組み合わせることで、
何とか効果を上げられないかと
取り組んでいます。
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素晴らしいです。
脊髄損傷に対する「急性期」「亜急性期」
「慢性期」それぞれに対して挑戦しようと
しているようです。
大いに期待したいですね。
「慢性期」に対してはこの治療法が
有効そうです。
2015年7月 5日
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