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2015年7月23日 (木)

水をくんで調べれば、生息する魚の種類が分かる新技術を開発

平成27年7月22日
科学技術振興機構(JST)
千葉県立中央博物館
神戸大学
東京大学
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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ポイント
 
○海や川などに生息する魚の種類を調べる
 には大きな労力と費用がかかっていた。
 
○環境DNAから魚種を判定できる技術を
 開発し、その性能を水族館で検証した。
 
○将来、魚を捕獲せずに魚類多様性の
 モニタリングが可能になる。
 
 
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 JST戦略的創造研究推進事業
(CREST)の一環として、千葉県立
中央博物館の宮 正樹 主席研究員、
東北大学、東京大学、沖縄美ら島財団、
神戸大学、龍谷大学、北海道大学からなる
研究グループは、魚から体表の粘液や糞
などとともに水中に放出されたDNA
(環境DNA)を分析することによって、
DNAを放出した魚の種類を判定する技術
を開発しました。
 
 海や川や湖沼に生息する魚の種類を
調べるには、水中に潜って魚を観察
したり、網などの漁具を使って魚を捕る
など、多大な労力と費用がかかる上に
長期間にわたる調査が必要でした。
 
 さらに、日本に生息が確認されている
魚だけでも4,000種以上いるため、
目視や標本の観察により魚の種類を決める
ためには、高度な専門的知識と経験が必要
でした。
 
 近年、魚を含む生物の体表の粘液や糞
などとともに放出されたDNAが水中を
ただよっていることが明らかになり、
「環境DNA」と呼ばれて注目を集めて
います。
 
 現在、DNAは「商品のバーコード」
のように簡単に読み取ることができ、
しかも読み取った情報(DNAの塩基配列
注1))から魚の種類が分かります。
 
 今回の研究では、微量な環境DNAから
魚の種類が分かる部分を選択的に増幅し、
それを最新の機器で分析してDNAの
塩基配列を読み取り、DNAを放出した
魚の種類を判定する技術を開発しました。
 
 この技術を使えば、魚に関する専門的な
知識がなくても、水をくんでDNAを分析
するだけで、生息する魚の種類をわずか
数日間の実験と解析で推定できます。
 
 従来の手法(目視や漁獲)では実現
できなかった魚類多様性のモニタリング
を、大きな労力と時間をかけずに長期間
かつ広範囲に行うことを可能にした画期的
な手法となることが期待されます。
 
 本研究成果は7月22日(英国時間)に
英国科学雑誌「Royal
 Society Open
 Science」で公開されます。
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 素晴らしい技術ですね。
 まさにビッグデータ解析時代の到来です。
 
>今回開発した手法は、水をバケツ1杯
>程度の数リットルをくんでろ過すれば、
>後はDNAを抽出して分析するだけの
>非常に簡単なものです。
>現在、リファレンスとなるDNAデータ
>(比較参照のためのDNAの塩基配列)
>は5,000種近くを網羅しています
>が、魚類は世界で30,000種以上
>います。
>このリファレンスデータがさらに充実
>すれば、魚類に関する専門的知識が
>なくても世界中の海や川で魚類相の調査
>を行うことができます。
>従来の手法(目視や漁獲)では、労力や
>時間や費用の点で実現できなかった
>魚類多様性のモニタリングが
>「いつでも」「どこでも」容易に
>できるようになったという点で
>画期的です。
 
 まだリファレンスとなるDNAデータの
整備に時間がかかりそうですが、
期待できそうですね。
 
 生育している種類のみならず、量も
ある程度推定出来ればさらに素晴らしい
のですが、難しそうですね。
 
 さらなる技術の発展に期待したい。

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