細胞の核と小胞体を分解する新しい仕組みを発見
平成27年6月4日
東京工業大学
科学技術振興機構(JST)
詳細は、リンクを参照して下さい。
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ポイント
○細胞の核と小胞体がオートファジーで
分解されることを発見
○それぞれの分解の目印となるタンパク質
を特定し、メカニズムを解明
○小胞体分解の目印タンパク質は
感覚神経障害の原因遺伝子と関連
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東京工業大学 大学院生命理工学研究科
の中戸川 仁 准教授と持田 啓佑
大学院生らの研究グループは、モデル生物
「出芽酵母注1)」を用いて、細胞内の
大規模分解システム「オートファジー
(自食作用)」が核や小胞体をも分解の
対象とすることを発見した。
さらに核と小胞体に結合して「目印」と
なる2つのタンパク質を特定し、それらを
分解するメカニズムを解明した。
細胞内の核の分解は栄養飢餓時の細胞の
生存に重要であり、小胞体の分解の
目印タンパク質は、ヒトの遺伝性
感覚自律神経性ニューロパチーII型注2)
の原因遺伝子から作られるタンパク質に
相当することが示唆された。
研究成果は、英国科学誌「ネイチャー」
のオンライン版で6月3日
(米国東部標準時)に公開される。
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「オートファジー」は重要な働きをして
いるのですが、まだまだわからないことが
沢山あるようです。
>細胞小器官の恒常性維持や機能制御に
>オートファジーがどの程度広く関与して
>いるのかについては不明であった。
>本成果は、高等動植物を含む他の生物種
>における研究の発展の引き金となり、
>オートファジーによる核および小胞体の
>分解の生理的意義、疾患との関連、
>分子メカニズムの解明のための足掛かり
>になると期待される。
さらに研究を進めてください。
今後の発展に多に期待したい。
オートファジー関連の既投稿
リンクです。
意義」
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