東大発、がんに集まる物質をMRIで狙って、がん細胞を破壊
2015年6月13日 MEDLEY
詳細は、リンクを参照して下さい。
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がんの放射線療法を応用した、中性子線
捕捉療法という先端技術があります。
がんに集まって働く物質を注射し、
熱中性子線という無害な放射線を照射する
ことで、体内の物質が反応し、がんを攻撃
するというものです。
東京大学などの研究チームが、
中性子線捕捉療法に使える新しい物質を
開発し、MRIでがんの位置を狙って
熱中性子線を照射することで、マウスの
がんを治療する実験に成功しました。
研究班は、リン酸カルシウムという
単純な物質が作る、ミセル体という
分子サイズの構造の中にGd-DTPAを
組み込んだもの(Gd-DTPA/CaP)とする
ことで、ガドリニウムががん細胞に
集まり、十分な時間だけがん細胞の中に
とどまるようにすることに成功しました。
さらに、このことによって、
ガドリニウムを取り込んだがん細胞が
MRIで見分けられるようになったため、
がんがある場所にだけ熱中性子線を
照射することができるようになりました。
研究班は、
「この研究はリン酸カルシウムミセルの
放射線療法への応用可能性を広げ、
画像ガイド下の腫瘍の中性子捕捉療法の
ためにナノキャリアをデザインし開発する
戦略を提示した」と述べています。
実際の治療に使われるまでには
まだ多くのステップを通過しなければ
なりませんが、がん治療の未来に希望を
感じさせる成果です。
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>がん治療の未来に希望を感じさせる成果
だそうです。
まだまだ臨床までには時間がかかりそう
ですが、新しい治療法として
期待しましょう。
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