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2015年5月 9日 (土)

ヒト細胞が放射線による障害を感知して転写を止め障害を修復する仕組みを解明

2015年4月24日
東北大学プレスリリース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 東北大学加齢医学研究所・加齢ゲノム
制御プロテオーム寄付研究部門
(安井 明教授)は発癌や細胞老化の原因
となるDNAの傷が細胞内でどのように
修復されるかを研究しています。
 
 この度、同部門の宇井彩子博士・
安井明教授らのグループは、放射線の最も
深刻な影響であるDNAの二本鎖切断が
生じた近傍の転写(DNAの情報をRNAに
読み取る過程)が止まる仕組みを解明
しました。
 
 その機構は丁度、前方の障害により
進行中の電車の運転手に停止シグナルが
伝えられブレーキがかかり近くの電車が
次々と止められ、そのことにより障害の
修理が起き、修理が終わると近くの電車
から運転を始める様な機構であることを
明らかにしました。
 
 さらにこの機構が放射線による細胞死を
抑え、さらに細胞の癌化や老化を抑えて
いることが分りました。
 
 本来は転写を進行させる因子が、転写を
抑える因子を呼び寄せてそれぞれの
進行している転写の現場で転写を抑制し、
それが二重鎖切断の修復蛋白質を呼び寄せ
修復を行ない再び転写が開始する機構の
発見は、従来知られていない画期的な
研究成果として、Molecular Cellに発表
される運びとなりました。
 
 論文は2015年4月23日にonline発行
される同誌に掲載予定です。
 
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 人の仕組み、本当に良く出来ているのに、
がんにはなるし、病気は絶えない。
 
 これだけ精密な仕組みを持っていても
完全にはほど遠い?
 
 それとも望むのが無理なのか?
 
 難しいところですね。
 
 「生物は生存するために最善の仕組みを
持っている」ということは確かなようです。
 
 何事も無く生きていられるのは奇跡に
近いことなんだと思えて来ます。

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