肝がんに結合し光を当てることで患部破壊-慶大など、分子標的薬の候補分子を開発
2015年05月21日 日刊工業新聞
詳細は、リンクを参照して下さい。
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慶応義塾大学理工学部の戸嶋一敦
(かずのぶ)教授とJ―オイルミルズの
研究グループは、肝がん細胞が持つ特定の
物質に結合し、光を当てることでがん細胞
を殺せる分子標的薬の候補分子を
開発した。
肝がんの細胞表面にある鎖状の糖分子
「糖鎖」に着目。
光を吸収し、がん組織を破壊する
“はさみ”分子と、肝がん細胞が持つ
糖鎖に結合するたんぱく質を組み合わせた
複合分子を作った。
2000個のヒト由来肝がん細胞を使い
候補分子の効果を試した。
1リットル当たり1マイクロモルの濃度
の複合分子を含む薬剤をがん細胞に
たらし、20センチメートルの距離から
30ワットの光を30分間照射した
ところ、7割のがん細胞が死滅した。
AFP―L3を発現していない細胞では
複合分子が効かず細胞が死なないことも
確認した。
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問題はまだいろいろありそうですが、
面白いやり方ですね。
体表に近い所のがんでないと出来ない
でしょうし、7割のがん細胞しか殺せ
なかったというのが気になります。
今後に期待です。
関連投稿です。
2015年5月 6日
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