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2015年4月26日 (日)

化学療法が効かない大腸がんに、たちの悪い「がん幹細胞」を殺す有望な新薬候補

米ペンシルベニア州立大学、ネズミの
実験で証明
2015年4月6日 Med エッジ
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 最近注目の新しい分子標的薬が、
化学療法が効かない結腸直腸がんの有望な
治療薬となりそうだ。
 
 この新薬は、がん細胞を殺すだけでは
なく、抗がん剤が効かない原因の1つ
である「がん幹細胞」をも狙い撃ちに
できると分かったのだ。
 
 米国ペンシルベニア州立大学ハーシー
がん研究所を中心とした研究グループが、
がんの専門誌キャンサー・リサーチ誌で
2015年4月1日に報告した。
 
 「がん幹細胞(CSC)」は、次々に
がん細胞を生み出し、いろいろな種類の
がんに変化する能力も持つ。
 
 たちの悪い特殊な細胞だ。
 
 CSCは大腸がんにも存在している。
 
 そのため、がん幹細胞を殺す治療が
できれば、がんを縮小したり生存期間を
延ばしたりできる。
 
 研究グループは今回、「ONC201/TIC10」
という新しい抗がん剤に注目した。
 
 ONC201/TIC10は、副作用を起こさない
で、がん細胞だけを殺す画期的な新薬だ。
 
 「TRAIL」と呼ばれるタンパク質が、
がん細胞を自殺させる仕組みを応用して
いる。
 
 研究グループは以前、ONC201/TIC10を
作用させたがん細胞では、「Akt」「ERK」
というタンパク質を邪魔することが
できて、この変化により「Foxo3a」という
タンパク質を作り出して、結果的に
がん細胞の自殺を促す「TRAIL」を
作り出せると報告した。
 
 検証実験では、がん幹細胞の目印になる
タンパク質である「CD133」「CD44」
「ALDH」が表面に出ている細胞を
「がん幹細胞」とした。
 
 実験の結果、ネズミの結腸直腸がん
でも、シャーレで培養したがん細胞でも、
ONC201/TIC10はどちらにおいても
がん幹細胞を死滅させた。
 
 この新薬の成分「TIC10」は、抗がん剤
「フルオロウラシル(5-FU)」の
効かないがん幹細胞がシャーレの中で
増えて塊となるのを阻止する作用を持つ
と分かった。
 
 がん幹細胞は、違う種類のネズミに
移植しても、拒絶反応を起こさずに
がんとして成長できる特徴を持っている。
 
 しかしONC20/TIC10を投与すると、
がん幹細胞は、違う種類のネズミには
生着できなくなった。
 
 この生着を阻止する効果も、5-FUより
ONC20/TIC10の方が優れていた。
 
 さらに詳しく調べたところ、
ONC201/TIC10は予想通りに、がん幹細胞
でも「Akt」「ERK」の働きを邪魔していた。
 
 さらに「Foxo3a」を作り出し、結果的
に「TRAIL」およびTRAILが作用するために
くっつく相手の「DR5」を生じ、
がん幹細胞を自殺に追いやっていた。
 
 ONC201/TIC10は結腸直腸がんの根治に
有望な薬となるだろうと研究グループは
見ている。
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 Good Newsですね。
 
>この新薬は、がん細胞を殺すだけ
>ではなく、抗がん剤が効かない原因の
>1つである「がん幹細胞」をも
>狙い撃ちにできる
 
 素晴らしい。
 
 今後におおいに期待したい。

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