「クリスパー」でがん治療の可能性、世界初の報告
血液のがん「バーキットリンパ腫」を
死滅させた
2015年4月28日 Med エッジ
詳細は、リンクを参照して下さい。
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「クリスパー」と呼ばれる、世界で注目
される新しい技術を使って、血液のがんが
治療できる可能性が出てきた。
オーストラリアのウォルター・エライザ・
ホール医学研究所の研究グループが、
最先端の生体医学専門誌セル誌の
オンライン版、セル・リポート誌で
2015年3月13日に報告した。
「クリスパー・キャス9
(CRISPR-Cas9)」と呼ばれるこの新技術
は、ゲノムDNAに埋もれている目的の
遺伝子を、効率的に探り出すものだ。
さらに、探り出した遺伝子を、働かなく
したり切り離したりといった応用が
広がっており、世界的に注目されている
(ノーベル賞が来年でもおかしくはない、
「クリスパー・キャス」の進化)。
クリスパー・キャス9を、遺伝子の
「エラー」で起こる病気に応用する研究
も、既に始まっている(肺がんを悪くする
遺伝要因を見極める「クリスパー」、
成長と転移の秘密を探る革新技術)。
今回、研究グループにより、
クリスパー・キャス9の、血液の
がん治療への直接的な応用が試みられた。
研究グループは、血液のがんの1種
「バーキットリンパ腫」の細胞をシャーレ
で培養し、クリスパー・キャス9の
システムを使って、がん細胞の生存と
成長に欠かせない「MCL-1」という遺伝子
を狙って切り取らせることに成功した。
この切り取りにより、がん細胞は死滅
した。
今回の報告は、クリスパー・キャス9が、
がん治療に応用できる可能性があると
示した最初の報告であると研究グループ
は述べている。
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クリスパー・キャス9、使い方次第では
素晴らしい成果を生みそうですね。
>がん治療に応用できる可能性があると
>示した最初の報告であると研究グループ
>は述べている。
がん治療進歩して来ていますが、
この技術の適用にも期待したい。
遺伝性の難病への応用はどうなんで
しょう?
期待したいですね。
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