スマホでがん診断が可能に、米国ハーバード大学が報告
1回の検査は1時間以内、200円程度で
実現可能に
2015年4月22日 Med エッジ
詳細は、リンクを参照して下さい。
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スマートフォンを利用した新しい
デバイスとプラットフォームを使って
がんの診断をすることが可能となりそうだ。
がん細胞に結合する目印に
「マイクロビーズ」を付けて数を測る
仕組み。
従来の顕微鏡を使った診断と同程度の
正確さになるようだ。
米国ハーバード大学の研究グループが、
米国科学アカデミー紀要のオンライン版
で、2015年4月13日に報告した。
がんは世界的な問題であるが、顕微鏡で
がんを調べる病理学的機関にアクセスする
ことが難しい地域も多いという。
経済的な理由でがん診断に障壁がある
のが現状となっていると研究グループは
説明している。
状況を打破する手段として、
スマートフォンを利用することで、迅速で
安価な病理学診断を提供可能とする
デバイスの開発を進めてきた。
「D3システム」という名のデバイスで、
標準的なスマートフォンに取り付けて、
カメラで高画質の画像データを撮影して
画像から診断できるようにしている。
通常の顕微鏡より視野が格段に広く、
1つの撮影画像に血液サンプルや
組織サンプルから10万個以上の細胞を
記録可能としている。
がんの分子分析には、血液や組織に
マイクロビーズを使ってラベルを付ける。
マイクロビーズはがんに関係する分子に
結合するようになっている。
この数からがん細胞の数を測定する
という仕組みだ。
研究グループは、がん細胞を使った
予備検査を実施。
分子に基づくがん細胞検出の精度では、
現在のゴールデンスタンダードに匹敵する
正確さが実現できていると確認した。
さらに子宮頸部の検査である
「パパニコロウ検査」で異常ありと
判定できた25人の女性の子宮頸部の
組織検を分析。
従来の病理学分析と同じ正確さで
高リスクと低リスクに分類できた。
これらの予備的なテストで、D3の
分析結果は1時間以内に入手でき、
コストは1分析あたり1.80ドルになると
分かった。
日本円で200円程度となる。
システムの改良によってもっと安価に
なる可能性がある。
今後、がんの診断は手軽になっていき
そうだ。
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素晴らしいです。
>がんは世界的な問題であるが、
>顕微鏡でがんを調べる病理学的機関に
>アクセスすることが難しい地域も多い。
その問題をスマートフォンを利用する
ことで解決できそうですね。
しかも、日本円で200円程度で、
がんの早期診断に活躍できそうです。
今後の展開に期待したい。
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