北大、診断が困難な線維筋痛症候群の鑑別方法を開発
2015年4月11日 財経新聞
詳細は、リンクを参照して下さい。
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線維筋痛症候群は、慢性全身性疼痛・
疲労・睡眠障害などを特徴とする原因不明
の難病で、日本では約200万人の患者が
いるとされている。
しかし、現在病院等で一般的に使われて
いる検査データには何の異常も見られない
ため、診断が非常に困難であるという
課題があった。
今回の研究では、MAIT(マイト)細胞の
末梢血中での存在割合や、この細胞の
表面上に存在する様々な抗原発現量を解析
した。
その結果、線維筋痛症候群では健常人に
比べて末梢血中のMAITにおける
CD4陽性細胞の割合が有意に減少している
ことが分かった。
また、この時MAIT細胞表面上に発現して
いる抗原を解析し、健常人・
線維筋痛症候群・脊椎関節炎・
関節リウマチを鑑別できる10種類の抗原を
同定することに成功した。
今後は、線維筋痛症候群に対して新たな
客観的診断基準を付与することで、
早期診断を可能とし、患者のQOL向上に
寄与すると期待されている。
なお、この内容は「PLOS ONE」に掲載された。
詳細リンクです。
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>現在病院等で一般的に使われている
>検査データには何の異常も見られない
>ため、診断が非常に困難である
これは大きな問題です。
しかも、痛みは第三者にはわからない。
測定も出来ない。
きついですね。
>健常人・線維筋痛症候群・脊椎関節炎・
>関節リウマチを鑑別できる10種類の抗原
>を同定することに成功した。
そうです。
素晴らしいです。
線維筋痛症候群に対して新たな客観的
診断基準が出来ると良いですね。
残念ながら今回の改正でも、難病に
指定されなかったようです。
せめて重症患者だけでも認定出来ない
のでしょうか?
関連リンクです。
2015年2月23日
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