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2015年4月 6日 (月)

光で居場所を探せるインフルエンザウイルスの開発に成功 ~免疫応答メカニズムの解明、ワクチン開発に期待~

平成27年3月25日
科学技術振興機構(JST)
東京大学 医科学研究所
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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ポイント
 
〇病原性を保ちつつ、蛍光波長の異なる
 蛍光たんぱく質を安定的に発現する
 ウイルスの作製に成功した。
〇蛍光を利用して生体内における
 ウイルス感染の画像解析が可能。
〇インフルエンザウイルスに対する
 生体防御や気道炎症のメカニズムの
 解明が期待される。
 
 
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 JST戦略的創造研究推進事業
において、東京大学 医科学研究所の
河岡 義裕 教授と福山 聡 特任准教授
らは、4種類の蛍光たんぱく質を発現する
インフルエンザウイルス
「Color-flu(カラフル)」の
作製に成功しました。
 
 Color-fluは、蛍光たんぱく質
を利用して感染細胞を光らせるので、
インフルエンザウイルスの感染によって
起こる炎症など、生体内でウイルス感染が
広がる様子をさまざまな手法で画像分析
することが可能になります。
 
 本研究では、ウイルス本来の病原性を
保ち、かつ挿入した蛍光たんぱく質の発現
をほぼ完全に維持できるウイルス株を樹立
することに成功し、
「Color-flu」と名付けました。
 
 インフルエンザウイルスの存在を示す
レポーターとして、蛍光波長の異なる
4種類の蛍光たんぱく質
eCFP(青緑)、eGFP(緑)、
Venus(黄)、
mCherry(深赤)注1)を用い
ました。
 
 本研究ではColor-fluが
さまざまな画像解析手法に応用できること
を実証しました。
 
 深部の組織が観察できる2光子レーザー
顕微鏡注2)を用いて、マウスの肺組織
におけるウイルス感染細胞と
マクロファージ注3)のタイムラプス
撮影注4)に初めて成功し、
インフルエンザウイルスの感染により
炎症が生じる様子を詳細に確認
できました。
 
 さらに、Venusを発現する高病原性
鳥インフルエンザウイルスを作製し、
肺での感染の広がり方を高病原性ウイルス
とインフルエンザウイルス
(PR8株注5))とで比較することが
できました。
 
 本研究で作製した病原性を維持したまま
蛍光たんぱく質を発現する
インフルエンザウイルスは、ウイルスに
対する生体防御や気道炎症のメカニズム
の解明に役立つことが期待されます。
 
 なお、本研究グループでは、革新的
先端研究開発支援事業における
「インフルエンザ制圧を目指した
次世代ワクチンと新規抗ウイルス薬の
開発」プロジェクトが昨年より開始されて
おり、本研究成果は革新的な
インフルエンザ治療薬の開発などに役立つ
ことが期待されます。
 
 本研究は、東京大学、
米国ウィスコンシン大学、鹿児島大学と
共同で行ったものです。
 
 本研究成果は、2015年3月25日
(英国時間)、英国科学雑誌
「Nature
 Communications」の
オンライン速報版で公開されます。
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 画期的ですね。
 
>生体内でウイルス感染が広がる様子を
>さまざまな手法で画像分析することが
>可能になります。
 
 「さまざまな手法で画像分析することが
可能」と言うのが素晴らしい。
 
>ウイルス学や免疫学などの基礎的な研究
>から、ワクチンや薬剤開発まで幅広く
>利用されることが期待されます。
 
 おおいに期待したい。

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