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2015年4月15日 (水)

「ヒト化動物プロジェクト」でがんを殺す、ドイツで進む新鋭のがん免疫治療

2015年3月31日 Med エッジ
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 発生や組織の維持に必要な遺伝子を
人の遺伝子で置き換え、動物の体の中で
人の組織を作らせ、それを移植治療に
用いようとする「ヒト化動物プロジェクト」
が世界中で進んでいる。
 
 中でも、「抗体遺伝子」や
「T細胞受容体遺伝子」をヒト遺伝子で
置き換えたネズミは、実用化に近いところ
まできている。
 
 特に、人型の抗体を作るネズミから
得られた抗体は、実用化に向けた検証を
実施する「第2相治験」まで進んでいる
のではないだろうか。
 
 一方遅れていたT細胞の方も、がんだけ
を攻撃できるようにしたT細胞移植により
がんを治せる可能性が見えてきたために、
研究が盛り上がっている。
 
 今回紹介するドイツベルリン・マックス
デルブリュックセンターからの論文は
この流れの研究を代表すると思う。
 
 タイトルは「がん抗原を持たないヒト化
マウスを用いて、がん抗原に対する
T細胞受容体を同定する(Identification
of human T-cell receptors with optimal
affinity to cancer antigens using
antigen-negative humanized mice.)」で、
生物化学分野のネイチャー・
バイオテクノロジー誌オンライン版に
掲載された。
 
 指摘される前に明かしておくと、
このグループを率いる
トーマス・ブランケンスタイン
(Thomas Blankenstein)は私の留学時代
からの友人だ。
 
 その意味で、「トーマス、よくやって
いる」という印象だ。
 
 今回の論文では、人の遺伝子を持った
ネズミを用いて、このがんへの攻撃性を
持たせるために必要な「T細胞受容体」
を導入したT細胞を作り出すことに成功
している。
 
 標的を狙って、動物実験ではがんを
完全に治せると示すこともできた。
 
 もちろんまだ概念が証明されたという
段階。
 
 実際の応用には、少なくとも200種類
は必要と見られるバリエーションの
T細胞を作る必要もある。
 
 さらにがん細胞においても何を標的に
するか特定する必要があるだろう。
 
 ひいき目なしに方向性は見えたと思う。
 
 余命を延ばすだけの治療と比べると
優れている。
 
 トーマスならば使える「T細胞受容体
遺伝子セット」を準備していると思う。
 
 「私にも合うT細胞を作って」と
今度頼んでおこう。
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 こんな方法もあるのですね。
 
>標的を狙って、動物実験ではがんを
>完全に治せると示すこともできた。
 
>もちろんまだ概念が証明されたという
>段階。
 
 まだ時間はかかりそうですが、
 
>ひいき目なしに方向性は見えたと思う。
 とのこと。
 
 がん治療はここのところ急速な進歩が
見られます。
 
 おおおいに期待したい。

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