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2015年4月21日 (火)

心不全を引き起こす「犯人」の酵素を特定、アルツハイマー病向けの薬が効く可能性が浮上

2015年3月31日 Med エッジ
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 心不全を引き起こす「犯人」の酵素が
特定され、既にアルツハイマー病の人で
試験されているこのたび明らかになった
酵素の阻害薬によって心不全をくい止める
だけなく改善できる可能性が浮上して
きた。
 
 米国ジョンズ・ホプキンス大学医学
大学院を含む研究グループが、有力科学誌
ネイチャーのオンライン版で
2015年3月18日に報告した。
 
 心不全は心臓の筋肉(心筋)が次第に
弱く、固くなり、血液を送り出す力が
なくなる病気だ。
 
 心筋は2つの異なる化学物質、
「窒素酸化物」と「ナトリウム利尿
ペプチド」が活性化して、それぞれ2つの
異なる仕組み(シグナル伝達経路)
によって守られている。
 
 どちらの仕組みも共通した仕組みで
心筋を保護している。
 
 その仕組みとは、DNAの構成成分である
「クレオチド」の一種「cGMP
(環状グアノシン一リン酸)」を作り出す
ところから始まる。
 
 このcGMPが心筋の保護に重要な
「PKG(プロテインキナーゼG)」という
酵素を活性化。
 
 ここから心筋が守られる。
 
 逆に心不全になると、このシグナル伝達
が両方とも破綻してしまっている。
 
 研究グループを率いた教授は10年近く前
に、窒素酸化物による活性化経路を破壊
する「犯人」が、勃起不全をもたらすこと
で知られる「PDE(ホスホジエステラーゼ)
5」という酵素であると発見。
 
 それ以来、もう一方のナトリウム利尿
ペプチド経路を破壊する「犯人」を
探していた。
 
 そして今回、内臓や脳に自然に存在して
アルツハイマー病などの神経変性症でも
関与が疑われている「PDE
(ホスホジエステラーゼ)9」という酵素
が、心臓肥大や心不全の場合に心臓の細胞
で増加していることを発見。
 
 ネズミと人間の心臓の細胞を使った実験
を行って、この酵素がその「犯人」である
ことを突き止めた。
 
 人間とネズミの心臓の細胞を使って
化学的に心不全の状態を起こすと、細胞は
異常に肥大した。
 
 ここに犯人と目されるPDE9の作用を妨害
する薬(阻害薬)で処置すると、
正常サイズに戻った。
 
 また、遺伝子操作によりPDE9を作れなく
したマウスでは、心臓細胞中のcGMPが普通
のマウスより多かった。
 
 要するに心筋を守る仕組みが働きやすく
なっているわけだ。
 
 PDE9の作れるネズミ、作れないネズミの
両方で心不全を発生させると、PDE9
欠損マウスは心筋が動きにくくなって
厚くなる現象、損傷がはるかに
少なかった。
 
 さらに、PDE5阻害薬を投与したネズミ
の心不全では、さらにPDE5阻害薬を
増やしても変化はないものの、新たに
PDE9阻害薬を加えると心不全が顕著に
改善すると確認。
 
 PDE5とPDE9という2つの経路は独立して
働いており、効果も別々に発揮されると
分かった。
 
 心不全の半数近くを占める「駆出率が
保たれた」心不全は、心臓の収縮機能は
維持されているが実際には心筋が損傷して
固くなっているもので、治療が難しい。
 
 このタイプの心不全では、心臓細胞中の
PDE9が正常な心臓の6倍もあることが
分かっており、特に効果が期待できる。
 
 PDE9阻害薬は既にアルツハイマー病の人
での使用が試験されている。
 
 今後、心不全の治療に使われる可能性も
ありそうだ
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 PDE5とPDE9という酵素が心不全に絡んで
いるようです。
 
 そしてPDE5とPDE9という2つの経路は
独立して働いており、効果も別々に発揮
されると分かった。
 とのこと。
 
 そして、
>心不全の半数近くを占める「駆出率
>が保たれた」心不全は、心臓の収縮
>機能は維持されているが実際には
>心筋が損傷して固くなっているもの
>で、治療が難しい。
 
>このタイプの心不全では、
>心臓細胞中のPDE9が正常な心臓の
>6倍もあることが分かっており、
>特に効果が期待できる。
 
>PDE9阻害薬は既にアルツハイマー病
>の人での使用が試験されている。
 
 とのことで、この薬は、上記のタイプの
心不全の治療に使えそうです。
 
 期待したい。

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