エボラの新ワクチン開発、サルで効果確認
2015年3月27日
サイエンスポータル科学ニュース
詳細は、リンクを参照して下さい。
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西アフリカで流行して1万人以上の死者
を出しているエボラウイルスの新しい
ワクチンを、東京大学医科学研究所の
河岡義裕(かわおか よしひろ)教授らが
開発し、サルで感染予防効果を確認した。
人への臨床試験も進める。
致死率が極めて高いエボラウイルスに
対する有効なワクチンは現在なく、試験中
の3種類のワクチンも効果や安全性に課題
がある。
新ワクチンがエボラ出血熱の予防や治療
に役立つか、注目される。
米ウィスコンシン大学、米国立衛生
研究所(NIH)との共同研究で、3月26日付の
米科学誌サイエンスのオンライン版で
発表した。
研究グループは、安全性の高いエボラ
ワクチンを開発するため、エボラウイルス
の増殖に必要な転写活性化因子の
VP30遺伝子を欠損した変異エボラウイルス
を人工的に作製した。
この変異ウイルスは、VP30タンパク質を
発現する人工細胞で増殖できるが、普通の
細胞では増えない。
このため、安全性が高く、エボラ
ウイルスのほぼすべてのタンパク質を
有するため、効果も期待できる。
開発した新エボラワクチンの安全性を
さらに高めるため、この変異エボラ
ウイルスを過酸化水素水で処理して、
毒性を取り除いて不活化し、カニクイザル
に2回接種して、その効果を調べた。
その結果、この新ワクチンを接種された
サルは、4週間後に致死量の
エボラウイルスを感染させても、すべて
生き残り、感染を予防できた。
このワクチンを接種しなかった
カニクイザルは、同じ試験ですべて
死亡した。
河岡義裕教授らは「現在開発中の
エボラワクチンの問題を解決できる
可能性が高い。
エボラ出血熱の制圧に向けた大きな
一歩となると期待される。
今後、少ない回数の接種でも効果を
発揮できるよう、免疫原性を高める方法を
模索したい。
また、早期実用化を目指して、人に接種
できる安全性基準を満たしたワクチン製造
や臨床試験を進めていく」としている。
関連リンク
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期待出来そうですね。
まだ人への適用には時間がかかりそう
ですが、
>早期実用化を目指して、人に接種
>できる安全性基準を満たした
>ワクチン製造や臨床試験を進めていく
とのことなので期待したい。
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