iPS移植費用、大幅減 手術待ち期間を短縮 他人の細胞から作製
2015/3/21 日本経済新聞
詳細は、リンクを参照して下さい。
---------------------------------------
理化学研究所などは昨年9月に
iPS細胞を使った患者への移植を実施
したが、手術までにかなりの時間が
かかったうえ、個人ごとに作るため費用が
膨らんでいた。
2例目の臨床研究で備蓄した細胞を
使うのは、こうした課題を克服する狙い
がある。
iPS細胞は患者の皮膚や血液の細胞
から作っている。
患者本人の細胞を使えば拒絶反応が
起きないからだ。
しかし、患者の細胞を使って実施した
1例目の移植は費用が5000万~1億円
ほどかかったといわれる。
iPS細胞を利用する再生医療の普及に
向けた大きな課題となっていた。
このため、京都大学などは他人の血液や
皮膚などの細胞からiPS細胞を作り、
凍結保存する「iPSストック」を整備
し、他の研究機関に細胞を配る事業を
進めている。
備蓄細胞を使うことで、高橋政代
プロジェクトリーダーは「コストは
1000万円を切る可能性がある」と
語った。
備蓄した細胞を使うと、治療を始める
までに要する期間を1例目の1年近くから
半年に短縮できるという。
病気や事故で緊急に移植が必要になった
場合にも対応できる。
高橋リーダーは「備蓄している1人分の
iPS細胞から、数十人の患者に使える
移植用の細胞を作れる」と説明した。
他人の細胞から作ったiPS細胞を
使うと、拒絶反応が懸念される。
そこで、京大などは拒絶反応が起き
にくい特別な体質の人から細胞の提供を
受けることで対応する。
同様のiPS細胞を使ってサルで実験
したところ、良好な結果を得ている。
拒絶反応を抑える薬剤は少量か、不要に
なる可能性があるという。
---------------------------------------
「1000万円を切る可能性がある」と
言っていますが、まだ高いですね。
治療成績も、
>低下は食い止められている
程度らしい。
進行を止められるようになっただけ
でも、素晴らしいとは思いますが、
もっと良くできないかな? と思う。
さらに研究が進むことに期待したい。
| 固定リンク
「遺伝子治療関連ニュース」カテゴリの記事
- レンチウイルスベクターの産生を飛躍的に増大させる方法を開発―遺伝子治療用ベクターへの応用に期待―(2019.03.04)
- あらゆる発達段階のマウス脳内で狙った細胞の正確なゲノム編集に成功~ヒトや動物の生理機能や病態解明に期待~(2017.10.24)
- iPS細胞 ストック事業 移植約30%で拒絶反応(2017.08.26)
- 遺伝子治療によるイヌのデュシェンヌ型筋ジストロフィーの軽減(2017.07.29)
- Wmの憂鬱、核酸医薬に未来を見た(2017.05.02)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント