« 国際ガンマ線天文台に大口径望遠鏡設置へ | トップページ | 重力下で立体臓器つくる遺伝子を同定 »

2015年3月21日 (土)

両生類の発生は頭からを発見、定説覆す

2015年3月18日
サイエンスポータル科学ニュース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
---------------------------------------
 根強い常識を変えるのは重要なことほど
厄介である。
 
 その典型のような研究が出た。
 
 カエルやイモリなどの両生類は、卵から
親になる発生が、頭から形成され始めて
尾に至ることを、JT生命誌研究館
(大阪府高槻市)の橋本主税
(はしもと ちから)主任研究員らが
突き止めた。
 
 その際の細胞集団の運動様式も
解明した。
 
 体軸の形成は尾から頭へという1世紀
続いた強固な定説を覆す発見で、ヒトを
含む脊椎動物の初期発生や進化の研究に
新しい視点を提示した。
 
 3月10日付の日本発生生物学会誌
(英文)のオンライン版で発表した。
 
 卵を操作しやすい両生類の発生は
古典生物学の時代から研究され、
よく知られている。
 
 1世紀前に確立したモデルでは、
胚表面に存在する細胞集団の
オーガナイザー(形成体)がくぼんで内部に
入り込み、さかのぼりながら接している
組織を神経へと誘導する。
 
 このさかのぼりの起点が尾部、終点が
頭部となるため、尾から頭へ形成されると
考えられてきた。
 
 橋本主税さんらは2002年、世界で最も
研究されているアフリカツメガエルで、
従来のモデルが当てはまらず、逆に頭から
尾へと順に誘導されることを実証した。
 
 しかし、アフリカツメガエルの特殊な
現象とみられたりして、この新しいモデル
は広く受け入れられなかった。
 
 このため、研究グループは十数種類の
両生類で、胚の各部を染色したりして、
縦の体軸形成過程を詳しく観察し、頭から
形成されることを確かめた。
 
 また、オーガナイザーの動きを丹念に
追跡して、これまで見えていなかった
細胞集団の運動、沈み込みとそれに続く
締め上げを発見した。
 
 この2種類の運動によって
オーガナイザー前部と予定神経外胚葉が
接触すると、互いにずれることなく、
接触し続けて、頭をまず形成して、
そこから下に伸びて最後に尾ができること
を明らかにした。
 
 研究グループは「この仕組みが、両生類
にとどまらず、脊椎動物の初期発生も
共通している」とみて、脊椎動物全体を
統一的に説明できるモデルの構築にも意欲
を見せている。
 
 橋本主税さんは「尾から頭に形成される
ということが信じられたのは、1世紀前
から生物の教科書に書かれ、根拠が不十分
なまま、みんなが思い込み、それ以上
考えなかったためだろう。
 
 先入観が強くて、否定する研究者は
今も多く、13年間、無視され続けて苦労
した。
 
 しかし、実験データとともに動画を示す
と、信用してくれる研究者が大半だ。
 
 神経の軸が頭から形成されるのは理に
かなっている。
 
 その原動力になる細胞の運動様式も
わかったので、次第に受け入れられて
いくだろう。
 
 教科書も早く変えないといけない」
と話している。
 
 関連リンク
---------------------------------------
 
 こんな基本的なことが一世紀も変わら
ないで信じられていたとは、それこそ
信じられないことです。
 
 科学というものは、他人の検証を経て
進歩していくものと思っていたのですが、
こんな事実を知ると信じられなくなって
しまいます。
 
 とは言いながら、なんでも疑っていては
前に進みませんし、困ったものです。
 
 しっかり検証し、次へ進むという重要な
手順を確実に踏んで科学を前進させて
欲しいと切に願います。
 
 間違った理解のまま進めば、いずれ
どこかで破綻するはずではあると思い
ますが余計な時間を費やしてしまう。
 
 時間が勿体ない。

|

« 国際ガンマ線天文台に大口径望遠鏡設置へ | トップページ | 重力下で立体臓器つくる遺伝子を同定 »

科学関連ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/210730/61314620

この記事へのトラックバック一覧です: 両生類の発生は頭からを発見、定説覆す:

« 国際ガンマ線天文台に大口径望遠鏡設置へ | トップページ | 重力下で立体臓器つくる遺伝子を同定 »