運動に乳がん抑制効果か、ホルモン「アイリシン」に効果、がん領域の国際誌で報告
がん化した細胞の数や動きを減らす
2015年3月11日 Med エッジ
詳細は、リンクを参照して下さい。
---------------------------------------
運動で一部のがんが抑制される
メカニズムが明らかになった。
運動と関連していることが知られている
ホルモン「アイリシン(irisin)」が
がんを抑制すると見られる。
米国のニューメキシコ大学を中心とする
研究グループは、がんの専門誌、
インターナショナル・ジャーナル・オブ・
キャンサー誌で2015年2月15日に報告
した。
一部のタイプのがんでは、運動をする
ことでがんになるリスクが減り、
また予後も改善すると分かっている。
一方、運動ホルモンとして知られる
アイリシンは、運動をしたときや脂肪の
少ない体の中で多くなる
「マイオカイン(myokine)」の一種で、
がんを含む病気の改善に役立つと
考えられている。
研究グループは、このアイリシンを
さまざまな濃度で乳房上皮細胞のがん化
した細胞、正常細胞に対して使って、
細胞の数、細胞の移動、生存率に与える
影響を実験室で検討した。
その結果、アイリシンは、悪性細胞の
数、移動、生存率を有意に低下させるが、
正常細胞には影響を与えないと明らかに
なった。
「ドキソルビシン」と呼ばれる
抗がん剤とともにアイリシンをさまざまな
濃度で悪性細胞に加えたところ、
ドキソルビシンのがん細胞への攻撃力を
高めた。
正常細胞ではこのような作用は
示さなかった。
さらに、アイリシンは悪性細胞の
生存率も低下させた。
この結果から、運動ホルモンである
アイリシンが、正常細胞には影響を与えず
に乳がんの予防と治療に役立つ可能性が
示唆された。
---------------------------------------
>運動で一部のがんが抑制される
>メカニズムが明らかになった。
素晴らしいですね。
一部というのが少し残念ですが、
こういうことは、知っておかないと
駄目。
良い研究だと思います。
| 固定リンク
「健康に関連するニュース」カテゴリの記事
- 機能性表示食品、届け出取り下げを決めているのに、売ってしまう企業の倫理は…(2016.12.07)
- 改めて見直したい「緑茶」の健康効果- 死亡リスク低下、 肝臓や風邪にも好影響 -(2016.10.11)
- 「コーヒーはがんに効果あり」は本当か?(2016.02.04)
- 吉野家の「牛丼の具3カ月で健康リスクは増えない」は、科学ではない(2016.01.02)
- 魚油摂取は交感神経を介して、「脂肪燃焼細胞」を増やす-「魚油」の効果で体脂肪燃焼を促す新メカニズムを解明(2015.12.24)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント