目の角膜を「親知らず」から、内部の歯髄の幹細胞を使える可能性あり
2015年3月4日 Med エッジ
詳細は、リンクを参照して下さい。
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「親知らず」の内部にある歯髄の
幹細胞から目の角膜細胞を作ることが
できるかもしれないと分かった。
米ピッツバーグ・スクール・オブ・
メディスン大学のファティマ・サイド・
ピカール氏らの研究グループが、
ステム・セルズ・トランスレーショナル・
メディシン誌で2015年2月23日に報告
している。
角膜が原因で失明している人は、世界中
で何百万人もいるという。
典型的な治療法は角膜移植である。
角膜のドナー不足や、ドナーの組織
への拒絶反応によって、永久的に視力を
失うことがあるのだ。
そこで研究グループは、失明となって
いる本人の細胞を使う治療法を検証した。
人間の「親知らず」の歯髄から得た
幹細胞は、ケラトサイトという目の角膜
細胞と、受精卵から分かれてくるときの
大元が同じ。
人工的に作ったケラトサイトを健康な
マウスの角膜に注入。
拒絶反応は起こさずに移植できて、
さらに自然な目の細胞とほぼ同じような
組織にすることもできた。
「歯髄の幹細胞から神経細胞や骨細胞
やその他の細胞も作れることを明らかに
した研究もある」と研究者は語り、
今後、角膜も有望と見る。
動物実験で再生医療として完成させて
いく方向だ。
親知らずもただ抜くだけではもったい
ないかもしれない。
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歯髄の幹細胞からはいろいろな細胞に
分化可能なようですね。
そうだとすれば、
>親知らずもただ抜くだけでは
>もったいないかもしれない。
どころではないと思います。
歯髄細胞を有効に活用するための
何かしらの組織が必要だと思う。
関連投稿です。
2013年1月13日
これは神経細胞への分化が可能
と解釈して良いと思う。
いろいろな可能性がある。
歯髄からの再生医療に関しても、
今後におおいに期待したい。
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