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2015年3月20日 (金)

国際ガンマ線天文台に大口径望遠鏡設置へ

2015年3月19日
サイエンスポータル科学ニュース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 東京大学宇宙線研究所は3月18日、
東大西洋のカナリア諸島ラパルマに
国際宇宙ガンマ線天文台(CTA)の大口径
望遠鏡を設置すると発表した。
 
 2016年11月には、この1号基を完成し、
観測を始める。
 
 現在、地上にあるテラ電子ボルト
(TeV、1兆電子ボルト)ガンマ線観測装置が
次々に新天体からのガンマ線を報告して
おり、宇宙はわれわれの想像をはるかに
超える高エネルギー現象に満ちていること
がわかってきた。
 
 「テラ電子ボルトガンマ線天文学」は
今や発展期に移りつつある。
 
 それを担うのが次世代のTeVガンマ線
天文台のCTAで、日本の約100人を含め、
28カ国から1200人以上の研究者が集結し、
その建設準備を進めている。
 
 CTAは、世界で唯一の大規模な
TeV ガンマ線望遠鏡として、現在の装置の
10倍の感度と優れた角度分解能を達成し、
1000を超す高エネルギー天体の観測に挑戦
する。
 
 観測するTeV ガンマ線は人間の目で
見える可視光より12ケタ、1兆倍も高い
エネルギーの光子で、日米欧の研究者らが
検討し、望遠鏡を開発してきた。
 
 大中小の多数のチェレンコフ望遠鏡群
からなり、南半球(チリが有力)と北半球に
1カ所ずつ設置され、全天を観測する。
 
 23m口径の大口径望遠鏡は、南北の
CTA大規模アレイの中央部にそれぞれ4基
設置され、宇宙から飛来するガンマ線を
観測するCTAの主役である。
 
 東京大学宇宙線研究所を中心とする
日本のグループが、この大口径望遠鏡の
開発を主導してきた。
 
 23m口径の大きな主鏡で、大気中に突入
したガンマ線が引き起こす空気シャワー
から、より多くのチェレンコフ光を測定
する。
 
 ガンマ線では、現在のところ誕生して
から66億年たった宇宙しか見えないが、
CTAでは宇宙誕生後16億年の若い宇宙が
見える見込みだ。
 
 CTAの全体の費用は約300億円で、日本が
約15%を分担する。
 
 2020年に完成の予定。
 
 日本のグループは、大口径望遠鏡の
うち、総面積400平方メートルの高精度、
高反射率の分割鏡、その分割鏡を制御する
アクチュエーターシステム、高量子効率の
光センサーからなるカメラ部を担当して
きた。
 
 大口径望遠鏡1号基がカナリア諸島
ラパルマにあるロケ・ムチャチョス天文台
(標高2200m)に設置されることがこのほど
正式に決まった。
 
 CTA大口径望遠鏡プロジェクトリーダー
の手嶋政廣(てしま まさひろ)東京大学
宇宙線研究所教授は「日本側の望遠鏡の
製造はほぼ半分まで進んでいる。
 
 今年1年で作り込んで、来年夏に現地に
送って設置する。
 
 これは世界の宇宙線研究者の夢の装置
で、待望のガンマ線バーストの初観測も
できるだろう。
 
 CTAは日本が主導して、科学の成果を
出せるときがいよいよきた。
 
 観測が楽しみだ」と話している。
 
 関連リンク
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 天文学に興味のある人ならすごく
楽しみな望遠鏡が実際に設置され観測を
始めることに「わくわく」していること
でしょう。
 
 素晴らしいことです。
 
>CTA大口径望遠鏡
>プロジェクトリーダーの手嶋政廣
>(てしま まさひろ)東京大学
>宇宙線研究所教授は「日本側の
>望遠鏡の製造はほぼ半分まで進んで
>いる。
 
>今年1年で作り込んで、来年夏に現地
>に送って設置する。
 
>これは世界の宇宙線研究者の夢の装置
>で、待望のガンマ線バーストの初観測
>もできるだろう。
 
>CTAは日本が主導して、科学の成果を
>出せるときがいよいよきた。
 
>観測が楽しみだ」と話している。
 
 楽しみですね。

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