「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」、人間の体の老化でも
THE CLUB
2015年3月29日 Med エッジ
詳細は、リンクを参照して下さい。
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「オールド・ソルジャーズ・ネバー・
ダイ・バット・フェイド・アウェイ
(Old soldiers never die, but fade
away)」
トルーマンにより解任された
マッカーサーの引退演説の最後の言葉
として有名だ。
日本語では「老兵は死なず、ただ消え
去るのみ」と訳されている。
どんなに功績があろうと、新旧が
入れ替わることで社会も身体も若々しさ
を保てる。
老化防止という観点から示したのが
今回紹介するメイヨークリニックからの
論文だ。
加齢分野の国際誌、エージング・セル誌
4月号に掲載予定だ。
タイトルは「老化細胞のアキレス腱:
トランスクリプトームから老化細胞死
誘導剤(The Achilles’ Heel of
Senescent Cells: From Transcriptome
to Senolytic Drugs.)」だ。
このグループの観念とは、「老化による
障害は、老化して機能低下した細胞を完全
に除去できていないために起こる」だ。
まず10グレイの放射線をネズミに照射
して、老化をあえて起こす。
生き残った細胞で細胞死を防止する
プログラムが働いていることを確認して
いる。
さらに完全な細胞死を起こす分子を
探して、細胞死を促す一方で、細胞死を
促す化合物を特定している。
試験官内でこれらの化合物が確かに
老化細胞を選択的に殺すと確認。
老化してもなお心臓に残っている細胞を
除去して循環機能を改善させていた。
最終的には著者たちが予想したように、
老兵は殺したほうが身体にはいいという
結果を導き出している。
年寄りから見ると、不思議な結果だ。
自分の体についてのことだと考えると、
なんとか老兵を殺して元気になりたいと
思う。
社会から見ると老兵が元気になり、
新陳代謝が進まないという矛盾を抱える。
おそらく、「Old soldiers will
survive, but hide away.」が座右の銘
として良いのかもしれない。
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>どんなに功績があろうと、新旧が
>入れ替わることで社会も身体も
>若々しさを保てる
>老化による障害は、老化して機能低下
>した細胞を完全に除去できていない
>ために起こる
ふ~ん。なるほどね。
意味深ですね。
そうかも知れません。
老害にならないようにしないと、
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