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2015年2月14日 (土)

非小細胞肺がん、化学療法をすぐに始めるべき? それとも遺伝子検査結果を待つべき?

2015年2月12日 Med エッジ
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 非小細胞肺がんの治療では、遺伝子突然
変異の検査をしないで標準的な化学療法を
行うより、遺伝子検査の結果を受けて
分子標的薬による治療を受けた方が、
生存に対する費用対効果が高いと判明
した。
 
 国際肺がん学会(IASLC)の
ムリー・W・ワインズ氏が、肺がんの
治療方針に関する情報として、
学会ホームページで2015年1月29日に
以下の発表をした。
 
 肺がんには、大きく分けて、がん細胞が
細かく散るようにできて転移しやすい
「小細胞肺がん」と、塊を作りやすい、
腺がんを含む「非小細胞肺がん」の
2種類があるが、今回は後者の話だ。
 
 非小細胞肺がんの中には、「EGFR」
という遺伝子に突然変異が起きている
ものや、「ALK融合遺伝子」という通常は
存在しない遺伝子が生じているものが
ある。
 
 これらの異常な部分は、がん細胞だけを
狙い撃ちにする「分子標的薬」の
ターゲットとされている。
 
 ところが、EGFRやALK融合遺伝子を
ターゲットとした治療は、遺伝子に異常が
あれば効果的であるものの、実際に
非小細胞肺がんのうちEGFRに突然変異が
ある人は9.5%、ALK融合遺伝子がある人
は3.9%と少ない。
 
 そのため、がんが刻一刻と大きくなって
いく中で、自分が「ハズレ」であるかも
しれないと知りながら、費用の高い遺伝子
検査を受けてその検査結果を待つか、
それともすぐに標準的な化学療法を
始めるか、治療方針の決定は究極の選択
である。
 
 今回ハーバード大学の研究グループは、
非小細胞肺がんにおいて、EGFRおよび
ALKの遺伝子検査後に分子標的薬で治療
した場合と、遺伝子検査をせずに標準的な
化学療法を行った場合につき、平均余命
への費用対効果を比較する
シミュレーションを行った。
 
 その結果、前者の方が費用対効果は
高く、後者と比較すると、
「質調整生存年」の1年間当たり
13万6000ドル、日本円で1500万円近くも
差があった。
 
 質調整生存年とは、単に生きている期間
ではなく、生活の質を考慮に入れた
健康上の利益を指す。
 
 遺伝子検査をした中では、最初に一通り
化学療法を済ませた場合よりも、検査結果
が出るまで治療をしないで、あるいは
化学療法をしながら待ち、結果を受けて
すぐに分子標的薬を始めた方が、質調整
生存年が長かった。
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 有用な情報ですね。
 
 こういう方向の研究も必須だと思う。
 
 患者の立場に立った、且つ、今すぐ有用
な情報を与えてくれるもの。

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