東大、DDS利用した遺伝子治療法を開発-マウスで有効性確認
2015年02月06日 日刊工業新聞
詳細は、リンクを参照して下さい。
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東京大学大学院医学系研究科の位高啓史
特任准教授や片岡一則教授らは、
薬物送達システム(DDS)を利用した
遺伝子治療法を開発した。
メッセンジャーRNA(mRNA)を
内包した直径30ナノ
―100ナノメートルの分子を作製。
この分子を嗅覚神経に障害があるマウス
に投与したところ、何もしない障害マウス
に比べ半分の期間の5日程度で嗅覚機能が
回復することを確認。
神経まひやアルツハイマー病などの他の
神経疾患の治療法にも適用できる可能性が
ある。
ナノ分子が細胞内の酸性環境に置かれ
壊れることで、分子内部のmRNAが
細胞内に放出される仕組み。
その後、mRNAが目的のたんぱく質
を体内で作る。
親水性分子のポリエチレングリコール
と、疎水性分子のポリアミノ酸を持つ
高分子を準備。
ポリアミノ酸に神経栄養因子を作る
mRNAを結合させた。
それを溶液につけることで、内側に
mRNAを含み周囲がポリエチレン
グリコールで覆われたナノ分子を作製。
嗅覚障害マウスの鼻の穴にナノ分子を
投与した実験では、マウスの鼻の
粘膜組織内に嗅覚神経が再生していること
を確認した。
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「DDS利用した遺伝子治療法」
良いですね。
こちらの投稿の発展系なのかな?
2013年2月17日
2年経っていますが、
同じ先生が開発したものですね。
同類の技術?
マウス段階で、人への治験には
まだ時間がかかりそうですが、
期待しています。
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