« 自閉症の原因に新事実が判明、脳の免疫を担う「ミクログリア」が関与 | トップページ | 創薬などに不可欠なテロメレースに関わる分子経路の解明 »

2015年2月10日 (火)

特定遺伝子のスイッチ ON/OFF を制御する ノンコーディング RNA の新種「pancRNA」を発見!

2015/02/05 九州大学プレスリリース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
---------------------------------------
概 要
 
 九州大学大学院医学研究院の今村拓也
助教、京都大学大学院理学研究科大学院生
(九州大学で研究指導中)の濵崎伸彦らの
研究グループは、京都大学大学院理学
研究科の阿形清和教授、九州大学大学院
医学研究院の中島欽一教授らとの共同研究
により、1,000 を超える遺伝子に
プロモーターノンコーティング RNA
(注1)がペアとなって存在していること
を発見しました。
 
 今回発見した研究グループが 1,000 個
以上のノンコーディング RNA の新分類を
「pancRNA」と名付けました。
 
 本研究成果は、2015 年 1 月 29 日
(木)午前 10 時(英国時間)に、
英国科学雑誌「Development」の
オンライン版に掲載されました。
 
 今後、3月にプリント版
(142 巻 5 号)に掲載される予定です。
 
 
-------
効 果
 
 今回、マウス初期胚は、pancRNA の機能
を阻害すると、着床に至る前の段階で細胞
が自滅する分子機構が駆動してしまうこと
により生存できなくなりました。
 
 大多数の遺伝子セットは動物種を超えて
共通に利用されていますが、遺伝子の
スイッチ ON/OFF の様式には動物種差が
多数認められます。
 
 様々な動物種から得られてきた
細胞リソースを医療・農畜産応用に結び
つける上で、動物種差を理解し、安全性を
考慮しながら活用することが必須です。
 
 機能性ノンコーディング RNA が、
遺伝子機能抑制だけでなく発生の最初期
から遺伝子活性化に働くことを発見した
本研究成果により、動物種を超えて
遺伝子のスイッチ ON/OFF を制御する
研究展開が見込まれます。
---------------------------------------
 
 次々新しい発見がありますね。
 
>1,000 を超える遺伝子にプロモーター
>ノンコーティング RNA(注1)がペア
>となって存在していることを発見
>しました。
 
>pancRNA のそれぞれは、特定の遺伝子と
>ペアで機能しうると考えられます。
>これまで、遺伝子機能を OFF にする
>ノンコーディング RNA はよく知られて
>いました。
>しかし、pancRNA は、遺伝子機能を
>ON にするメカニズムに関与すること
>で、ほ乳類個体発生のごく初期から
>機能していることが明らかに
>なりました。
 
 複雑です。
 pancRNAを含めてDNAを解読しないと
正しい解読は出来ないということかな?
 
>今後、動物組織や細胞の多様性を
>生み出す基本メカニズムを解明する
>研究が促進されることが期待できます。
>また、再生医療に役立つ細胞における
>遺伝子スイッチを ON/OFF の両面から
>制御する応用展開が期待できます。
 
 凄いです。期待したい。

|

« 自閉症の原因に新事実が判明、脳の免疫を担う「ミクログリア」が関与 | トップページ | 創薬などに不可欠なテロメレースに関わる分子経路の解明 »

医療関連ニュース」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 特定遺伝子のスイッチ ON/OFF を制御する ノンコーディング RNA の新種「pancRNA」を発見!:

« 自閉症の原因に新事実が判明、脳の免疫を担う「ミクログリア」が関与 | トップページ | 創薬などに不可欠なテロメレースに関わる分子経路の解明 »